2024/09/19
2024/09/07
CDを聴く(4)
■MOANIN'/ART BLAKEY & JAZZ MESSENGERS
はてさていきなり「モーニン」です。
この超有名盤を聴くのはどれくらいぶりだか。
うちのオーディオはエンリコピエラヌンツィのような
ヨーロッパ系のジャズに合わせて組み合わせたつもりなので、
往年のモダンジャズの熱い演奏には合わないのです。
どれくらい合わないかを確かめてみたくて
ジャズ入門的なアルバムを棚で探してみたんですが、
意外とその辺りはレコードで買っているのが多くて、
最初に見つかったのがこの「モーニン」だった訳です。
今回、新しいCDプレイヤーで聴いてみたところ、
さらに熱量が足りなくなってるような気がしました。
このあたりのジャズ喫茶名盤に関して云うと、
タバコの煙が立ち込める店の雰囲気込みで
「らしさ」に繋がるような感じがするのです。
悪い云い方をすれば、もっと輪郭の滲んだ
解像度の高くない音で、大きな音で鳴らす方が
よっぽど「らしく」聴こえるんじゃないかしら。
私はジャズ喫茶全盛時代を知らないですが、
学生の頃、あちこちに何軒かは残っていました。
その中には、時代に合わせて一般客にターゲットを移し、
BGM程度の小さな音で掛けているところもありましたが、
相変わらず会話禁止で、大音量で掛けてるところもあった。
某店では「SOMEDAY MY PRINCE~」のマイルスのミュートで
耳が潰れるかと思ったこともありました。
話が逸れましたが、このモーニン、久しぶりに聴くと、
やっぱりいいアルバムなんですね。
リーモーガンの輝かしいソロは云うまでもなく、
訳の分かんないグネグネのゴルソンのアドリブが
熱かった時代を象徴しているように思うのです。
CDを聴く(3)
■ARUAN ORTIZ TRIO VOL.1
エスペランザスポルディングの流れで、
アルアンオルティスのリーダーアルバムを聴いてみた。
買った記憶もなかったけど、所蔵リストにあったので。
いきなりオーネットコールマンの"INVISIBLE"です。
そっち系の人だったのね。
なかなか骨のある小難しいピアノでした。
キューバと云う事で、初期のゴンサロルバルカバのような
目の覚めるようなパーカッシヴなタッチを想像してたら、
ちょっとあてが外れました。
先のエスペランザのアルバムでも演奏していた
”MOMPOUANA”をここでも演ってます。
このタイトル、モンポウと何か関係があるんだろうか?
モンポウの訥々とした曲調とは共通点はなさそうなんですが。
ちなみにこの手の厳しい音の積み重ねのピアノと
私のオーディオの相性は実にいいのです。
ラストの自由奔放なソロピアノなんかも
イマジネーションを掻き立てられて好き。
CDを聴く(1)
CD環境復活で、色々聴きたい熱が上昇中。
■VIOLIN CONCERTOS
/PROKOFIEV&SHOSTAKOVICH
VENGEROV&ROSTROPOVICH&LONDON SYMPHONY ORCH.
1994年録音のヴェンゲーロフのヴァイオリンコンチェルト。
プロコフィエフとショスタコーヴィチのカップリング。
全体的に静的な雰囲気に支配されているのプロコに対して、
ショスタコーヴィッチの方はかなり過激な作品になってます。
当時、ロシアは音楽弾圧が激しかったので、
発表されたのはスターリンの死後かなり経って、
ほとぼりが冷めてからだったとか。
第四楽章の激しさはショスタコーヴィチらしくてカッコいい。
フルで鳴り響くオーケストラと熱いヴァイオリン。
録音も良く、オーディオも良く鳴ってくれて、気持ちいい。
2024/09/05
2024/09/04
最初の一枚。
二十年前に大枚をはたいて
オーディオを組んだ時、
店に視聴用に持ち込んでいたのが、
エンリコピエラヌンツィと
ステイシーケントでした。
店にも視聴用のジャズCDはありましたが、
大抵は60年代のどジャズか軽いフュージョンで
私の普段聴いているジャズとは趣きが違ってて
あんまり参考にならなかったんですね。
それで組み合わせたオーディオは
熱いジャズにはあまり向かない、
精緻な音を鳴らすシステムになりました。
今回、CDプレイヤーを買い替えて、
一番最初に掛けたCDがコレ。
The very thought of you
/Emilie-Craire Barlow
冒頭の表題曲はアカペラから始まるんですね。
定位のしっかりした私のシステムだと
綺麗に音像を結んでくれます。
この一瞬の心地よさは期待どおりでした。
今回のCDプレイヤーは視聴もせず
ネットの評価だけで決めたので、
ちょっとだけ不安だったんです。
良かった良かった。
これで老後の音楽生活もしばらくは安泰だ。
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