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2005/06/05

アイデン&ティティは、いわば北斗と南。

iden_tityみうらじゅん原作、
田口トモロヲ監督の
「アイデン&ティティ」を
もう何度か観ています。
田口トモロヲ初監督作品だし、
主役の峯田和伸は新人だしで、
良く云えば瑞々しい、
悪く云えば素人っぽい雰囲気(←変換できた)
が漂ってる。
人に薦めて酷評されたら嫌だから薦めませんが、
個人的にかなり(発音注意)好きな映画です。

観てる人に感じ取らせないといけない事まで
主人公の独白やライヴのMCと云った形で
喋らせすぎてるのがちょっと気になりますが、
元々メッセージ性の強い漫画だっただけに仕方ないかも。
アイデンティティのない日本でアイデンティティのない環境で育った主人公が
ロックで何を表現すべきなのかを苦悩し続けています。
60年代は、とやかく主張する事がふんだんにあって、
音楽(と云うより歌詞でしかないんだけど)で表現するネタには
事欠かなかった訳なんですが、
70年代以降、恵まれた時代の、中流階級の家庭に生まれてきたんじゃ
何を声高に叫んでも、嘘っぽいし、薄っぺらい。
山田五郎氏の言葉を借りれば「ぶち当たるべき壁がない」時代なのだと。
何もそれはプレイヤー側だけの話じゃなくて、聴き手にも云えますよね。
2005年の今、60年代の音楽を聴いたところで、
果たして本当の意味がわかるかどうか…。
だから、日曜の朝のスーパーの店内で"I Shot the Sheriff "が流れてる様な
ケッタイな事になるのであります(実話)。

そんなこんなで色々考えさせられる映画でした。
ロックに興味のない人でも、「ロック」を何か他のモノ
(キレイゴトで云えば「人生」なんてどう?)に置き換えてみたら
共感を得られる映画なんじゃないかと思います。

still_crazyんでもって、同じ様なロックバンドネタで
「スティル・クレイジー」って
イギリス映画を観たんですけど
「アイデン&ティティ」に比べたら、
薄~い映画です(笑)。
解散したバンドを中年オヤジになってから
再結成しようと云うよくあるストーリー。
面白かったんですけどね。
人に薦めるならこっちを薦めます。酷評されても平気だし(笑)。
主役のヴォーカリストを演じているのがビル・ナイ。
そう、「ラブ・アクチュアリ」の老ロック歌手。
なるほど~、そう云う関連ネタだったのかー。

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