季節と音楽
同じ色の、同じ薫りの音楽と戯れる。
その調べはまどろみを齎し、
心もまた季節を感じながらうつろいゆく…。
やめてあげてー。イタイヒトと思われる~。
今回は季節と音楽の話。
どうもジャズって夏には不向きですよねぇ。
夏の恒例ジャズフェスだって、
どっか"違う"気がするのは私だけでしょうか。
ジャズの持ってるテンションが夏の緩~い空気に合わないんだ。
学生時代、ジャズ一辺倒だった頃は、夏のビーチに寝転びながら
「ヴィレッジヴァンガードの夜/ソニーロリンズ(BLUE NOTE)」
なんかをガンガン流してたりしてましたから、
きっと回りからは気味悪がられてたと思います。
うだるような暑さの中、のたうつロリンズ節…。
どうかしてましたね。
今は夏になるとブラジル音楽の比率が上昇します。
季節限定で片手間に聴いてるだけなので
いつまたっても詳しくなりません。
毎年、同じモノを聴いてる。
ジョアンとホーザパッソスとアナマルチンスのローテーション。
うーん、進歩がない…。
数年前、ブラジル音楽に傾倒する方と呑んでたんですが、
「ジャズ好きの人はボサノヴァまでならいけるけど
そこから一線が超えられない。」
って感じの事を云ってはりました。さもありなん。
そして秋になると、夏場に緩んだ音楽のタガを引き締めるべく、
急に重いジャズやら現代音楽を聴き始めるのが吉例。
芸術の秋とか云うのも秋の夜長ってだけじゃなくて
夏の緩和の後に緊張を求めるからではないでしょうかね?
冬になると、ECM系か(笑)。
アイヒャの音楽は冷たい肌触りでこの季節にぴったりでしょ。
でも、年末になるとクリスマスアルバムに移行。
家は仏教だし、関係ないっちゃあ、ないんですが、
あの時期特有の妙な浮かれ気分は嫌いじゃない。
ジャズのクリスマスアルバム、200枚以上集めてる人も
そういないと思います。アホです。
春は、歌モノ。
やうやう白くなりゆく山ぎは
少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
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