モスコミュールは甘くない。
私が一番よく呑むカクテルは間違いなくモスコミュールです。
バーに行ったら大抵一杯目に頼みます。
私の中ではお店のベンチマークになるカクテルなんですが、
決して一般的に通用する基準ではないのであしからず。
モスコミュールはお店によってピンキリです。
一般的にウォッカ+ライムジュース+ジンジャエールで作りますが、
このジンジャエールがクセモノなんですよね。
ジンジャエールはメーカーによって味が全然違うので
モノによっては刺激の少ない甘いカクテルになってしまいます。
カナダドライとウィルキンソンじゃ全く別の飲み物ですもん。
でも、ホントはジンジャエールではなくジンジャビアで作るのが正しい。
日本では手に入りにくいからジンジャエールで代用するところが多いようです。
お店によってはジンの瓶の中に生姜を漬け込んでいるところがあります。
生姜好きにとっては、こう云うアレンジは大歓迎です。
これぞ漢(おとこ)のモスコミュールって感じですよ。
また、ライムジュースにも生ライムと市販のライムジュースと
コーディアルライムジュースがあります。
ライム果汁は独特の酸味+苦味+香りがありますが、
コーディアルライムジュースは甘いシロップですから、全くの別物。
生ライムと市販品とだって、加熱殺菌をすれば風味が変わって当然。
コストの問題もありますが、使い分けで味が変わりますよね。
それからモスコミュールの誕生については諸説ありまして、
在庫過多になったジンジャビアを処分するために考え出されたとか、
これまた在庫過多の銅製のマグカップを売るために作ったとか、
ヒューブライン社がスミノフの販促を図って生み出したとか、
ま、どれがホントかわかりませんが、
スミノフをジンジャビアとライム果汁で割って、
銅製のマグに入れるのが本来のスタイルなのだと思われます。
この様に、わかりやすいチェックポイントが沢山あるので、
私のような素人にはぴったりのベンチマークなのです。
甘さが少なく、ドライな口当たり。
唇がぴりぴりするくらいの生姜感です。
生姜を漬け込んだスミノフ+ジンジャビア。
キンキンに冷えたマグカップで出てきます。
もー、完璧です。
色々美味しいお酒の揃ったバーなので
目移りすると思いますが、
一杯目は是非モスコミュールを。
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