どどーっと、昔のLPを聴き倒した企画も
今回で完結です。
名盤と云われるモノの中でも
歴史的価値を持つものや
時代を色濃く反映したものは
ジャズの歴史などを理解していないと
名盤たる所以がわからない時があります。
きっと理屈抜きに楽しめるのが
ポピュラー音楽のいいところだと思うんですが、
ジャズはそれなりに歴史が長い分、
色々背負ってしまってるのかなぁと思います。
でもロックとかもそうなりつつあるのかな?
って事で、始めます。

■FOREST FLOWER/CHARLES LLOYD(ATLANTIC)
"SUNRISE"~"SUNSET"と続くA面が間違いなく聴きドコロ。
チャールスロイドをリーダーにキースジャレット、
セシルマクビー、ジャックディジョネットと云う強力な布陣。
まだこの当時は新進気鋭の若手だったんですね。
この当時の状況とかがわからないんですけど、
ジャズがどんどん壊れてフリーへと暴走していく中から
全く別の空気感を持った音楽が生まれてきた瞬間だったのかな。
歴史的背景をばっさり無視してこの作品だけを捉えると、
音は爽やかだけど、プレイは暑苦しく、アンバランスな感じ。
盛り上がってくるとフリーキーな方向へ進みます。
好きか嫌いかと云えば、好きですけど。

■CHET BAKER SINGS/(PACIFIC)
歌う男前、チェットベイカーの超人気盤。
人気があるのはわかりますね。
ヴォーカルは甘いし、トランペットもよく歌うし。
よく聴きました。聴き過ぎて少し飽きました。
後20年くらい寝かしたら、また聴きたくなるかなぁ。

■THE MAGNIFICENT THAD JONES/(BLUE NOTE)
梅田の東通り商店街にあったバンビで初めて聴いたLP。
バンビはジャズ喫茶と純喫茶の中間くらいのお店で
普通にコーヒーを飲みに来てる人も結構いました。
二階にJBLのパラゴンがありましたけど、
掛けてるレコードのジャケットは1階に飾るので
いちいち階段を降りなければなりませんでした。
その間にセルフブラインドテストが出来るんですけどね。
A面2曲目の"BILLIE-DOO"が気に入って、
すぐに店を出て東通りの突き当たりのLPコーナーで
このレコードを買いに行った記憶があります。
どちらのお店も今はもうありませんけど…。
派手さはないけど、今聴いても気持ちのいいアルバムです。

■BOOKER LITTLE/(TIME)
見慣れないジャケットかもしれませんが、
これはTIME原盤「BOOKER LITTLE」をBAINBRIDGEが発売したもの。
掴みドコロのない妙なセンスのフレーズは今聴いても面白い。
別に新しい流れを生み出す程の価値がある訳ではなく、
ドルフィやショーターやハービーニコルスと同様、
ただ個性として変わってるんだと思います。
でも、その個性が半端ではない。
アドリブラインとか、凄いや…。
ピアノはウィントンケリーとトミフラが入れ替わりだけど、
ケリーの方はコロコロのバップフレーズなのでそぐわない。

■TAKE TEN/PAUL DESMOND(RCA)
二匹目のどじょう"TAKE TEN"です。曲調もそっくり。
どうせならドンエリスの様に10拍子を4+3+2+1とか
訳の分からない分配にして欲しかった(笑)。
このアルバムの目玉は"黒いオルフェ"のようですけど、
個人的には"ALONE TOGETHER"のたっぷりのソロが嬉しい。
ポールデスモンドの美しい音色を堪能できます。
ただポールデスモンドって、サラリと流れていく音楽で、
あまり聴き込もうって感じじゃないですね。

■STAN GETZ AND J.J.JOHNSON AT THE OPERA HOUSE
/(VERVE)
このアルバムにはモノラル盤とステレオ盤があって、
写真はステレオ盤のモノです。
スタンゲッツ、JJジョンソン、オスカーピーターソン、
レイブラウン、ハーブエリス、コニーケイと云う
豪華な顔ぶれによるジャムセッション。
まー、良くも悪くもヴァーヴのサウンドです。
リズム隊を変えて、もっとクールな音楽になってたら、
魅力倍増だったのになぁと思います。
スタンゲッツのソロはこれでもかってくらい流麗。

■ATARDUST/LIONEL HAMPTON(DECCA)
ライオネルハンプトンの歴史的名盤。
1947年録音のライヴ盤ですが、その割には音が良いです。
ハンプトンのヴァイブも力強さとスウィング感は気持ち良い。
古いけど、古臭くはないです。
あとこのライヴで目立ってるのはスラムスチュアートのベース。
弓弾き+スキャットでユニゾって、得体の知れないソロを取ります。
リーダー作も出ていますが、ちょっと大道芸っぽいので、
このライヴ盤で聴くくらいがちょうどいいかも。
大量の記事の垂れ流し、失礼しました。
好き勝手書いてしまったので、心証を害した方、お許しを。