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2007/12/26

滅びの美学?

ネットで読売新聞のこんな記事を読みました。

要約すると、
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フランダースの犬のアンハッピーエンドを受け入れるのは日本人だけ。
ベルギー人映画監督がこの謎を究明すべく、三年間、様々な解析をした結果、
日本人の滅びの美学が浮かび上がってきた。
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で、一部を引用すると
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 プロデューサーのアン・バンディーンデレンさん(36)は
「日本人は、信義や友情のために敗北や挫折を受け入れることに、
ある種の崇高さを見いだす。
ネロの死に方は、まさに日本人の価値観を体現するもの」と結論づけた。
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なるほどと思う反面、疑問も感じます。
子供の頃、絵本を読んで涙を流した事が
崇高さとか美学とか云う言葉で纏められるのに
ちょっと違和感を覚えるんですよね。
心理学なんか齧ってもないので、
客観的に分析とかできませんけど、
少なくとも子供は美学とか関係ないと思う。

最近、安っぽい涙も崇高な涙も
意外と図式は一緒で
気持ちの擽り方のコツがあるんではないかと
ドライに考えるようになりました。

泣かせる物語は大抵「否」が明確になっています。
それが外的要因であればあるほど感情移入しやすいですね。
で、最終的には「否」<「受ける罰」でなければならない。
そして、ふっと弛緩させるポイントを作ると、
泣いてもいい甘えの状況ができるんじゃないかと。

例えば、盗みや殺傷をしまくった悪いヤツがやっつけられても
それは因果応報でしかなく、涙も出ません。
でも、大切な人を守るためだったと云うエピソードがくっつくだけで
やっつけられた瞬間に涙を誘う。
それどころか、何かのきっかけでそいつに良心が目覚め、
これから悪いことをやめようと思った瞬間、やっつけられたとしたら、
そいつはまだ何一つ良いことをしてないと云うのに、
持っていきようで涙を誘えるかもしれません。

その点、「フランダースの犬」は「否」が全部外にあり、
完璧に「否」<「受ける罰」であり、
死と云う泣かせるポイントがはっきりしてるので、
涙が溢れて仕方ないのです。

「おしん」なんかもわかりやすいですね。

じゃ、「泣いた赤鬼」はどうでしょう。
あ、これはかなり複雑だなぁ。
ラストは青鬼に感情移入して泣いてるかも。

伊集院光がpodcastで云ってましたが、
これが「ちりんの鈴」まで複雑になると
どう対処していいかわからない。

何だかひねくれた人間みたいに思われそうです…。

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コメント

マイミクさんでこのニュース取り上げたの、3人目なんですが
3人とも関西人なのです。関西人の方が情に厚いんだろうか?
と考えるのは早計でしょうか?

投稿: まんぞー | 2007/12/26 15:16

■まんぞーさん

>関西人の方が情に厚いんだろうか?

さいでやす。

けど、文化の違いを比較するが好きなだけのかも?

投稿: しほたつ | 2007/12/27 05:43

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