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January 26, 2008

たまったものを一気に放出 その4

「たまり出し」企画第四弾です。

うちのblogで一番スルーされてる記事が音楽ネタでしょう(笑)。
文字と画像であれこれ紹介したところで、
肝心の音が聴こえてこないんだから仕方がないですか。

けど、この「たまり出し」企画は私にとっては
非常に価値のある企画だったりします。
買ったはいいが気分が乗らなくて、
一度も聴かずに棚にしまわれたCDが結構あり、
それを引っ張り出すいい機会になってる訳です。

って事で、今回も新着CD+発掘CDを聴いていきます。


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■GEORGE RUSSELL SEXTET IN K.C./(JAZZ COLLECTORS)
ジョージラッセルの1961年の録音。
「STRATUS PHUNK/(RIVERSIDE)」の4ヶ月後で
「EZZ-THETICS/(同)」の直前ではありませんか。
こんな音源があったなんて知りませんでした。
CDのブックレットにはレナードフェザーのライナーが
オリジナルとして転載されているので、
一度は世に出たことのある作品の様。
この頃のジョージラッセルが良くないはずありません。
メンバーがドンエリス、デイヴベイカー、デイヴヤング、
チャックイスラエル、ジョーハントと云う良質のメンバーで
アンサンブルに、個人技に、光り輝くラッセルの音楽が展開されます。
リヴァーサイドのレコードがOJCで安く出回り始めた頃、
初めてジョージラッセルの音楽を聴いて感動した記憶が
蘇ってきました。


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■LOOKING THROUGH
/THE NAT JANOFF GROUP(SELF-PRODUCE)
エレキギター&エレキベース&ドラムのトリオ。
ギターがあんまり好きじゃないのに、
なぜ買ったのか記憶にないです。
演奏は可もなく不可もなくといったところで
頃合にヒートアップもするフュージョンサウンド。


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■1960
/STEVE KUHN&SCOTT LaFARO&PETE LA ROCA(P.J.L)
凄い顔ぶれの発掘音源ですね。
ライナーを読むと、ニューヨーク進出したキューンが
レコード会社への売り込み用に録音した、って書いてます。
スタジオでちゃんと録られてるので音はそこそこいいですが、
ラファロの低音に浸れる様なバランスではありません。
キューンの演奏は旧来のバピッシュなフレーズの中に
乾いた無機質な音遣いが時折顔を覗かせる程度で
のちのMPSやECM作品を聴いた耳にはちょっと刺激が少ない。
"SO WHAT"にしても手探りっぽいモードです。
ALTERNATE TAKEの方がまだ面白いかな。


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■I HEARD MINGUS/TED CURSON(INTERPLAY)
録音は1980年。ミンガスの亡くなった翌年の作品です。
ライナーを読んでびっくりしたんですけど、
テッドカーソンがミンガスのバンドにいたのは
1960年から1年間だけなんですね。
「MINGUS PRESENTS MINGUS」の印象が強いので
ずっと一緒にやってたもんだと思ってました。
で、このアルバム、ミンガスに捧げられた作品ですが、
ミンガスの曲は一曲も入ってません。
全てテッドカーソンのオリジナルもしくは共作。
イメージもミンガスの香りはあんまりしなくて、
70年代テイストのサイケデリックな感じが強いです。
曲によっては不思議なオリエンタルムードが漂ってたり。
ギターで川崎燎が参加してます。


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■WORLD OF EARTH/ROGER JOHANSEN(INNER EAR)
ドラムのROGER JOHANSENがリーダーですが、
個人的にはヘルゲリエン(PF)が参加しているのと、
女性ヴォーカリストMARIT SANDVIKの入った
唄モノアルバムって事で興味を持ちました。
内容的には思ったよりも先鋭的ではなく、
聴きやすいメロディアスな曲がズラッと並んでます。
ジャズと云うよりアダルトコンテンポラリーなサウンド。


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■JAZZ IN FILM
/THE NATIONAL YOUTH JAZZ ORCHESTRA
(SILVA SCREEN RECORDS)
THE NATIONAL YOUTH JAZZ ORCHESTRAの溌剌とした演奏。
恐ろしく統制の取れた濁りのないジャズオケです。
タイトルどおり映画音楽を集めた作品ながら
なかなか渋い選曲であります。
"THE GAUNTLET","THE MAN WITH THE GOLDEN ARM",
"WALK ON THE WILD SIDE","THE DIRTY HURRY SUITE"etc.…。
ま、一番盛り上がったのはオースティンパワーズですが。


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■UNLEASHED AND REMIX
/THE HOUDINI'S(SOCIAL BEATS)
THE HOUDINI'Sの2枚組アルバムです。
ずっとファンなので新譜を買ってみたら、
うち一枚はクラブ向け(?)リミックスでした。
これまたカッコイイですね。
むやみやたらと弄くり倒すのではなく、
演奏の流れを失わせない最小限の加工。
でも、ビートが強いんでまともにかけたんじゃ
近所から怒鳴られそうです。
こいつはi-podに入れて聴くべきですね。
でも、のりのりで歩いてたら
近所から白い目で見られそうです。


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■アドリブ/石黒ケイ(VICTOR)
久々に「変なジャズ」の傑作に出会いました。
石黒ケイが歌う男と女のラブソング集。
全て日本語の歌詞で石黒ケイのオリジナルの他、
山崎ハコ、鈴木キサブローの歌が取り上げられています。
とにかくセンスが古いっ。
場末のスナック感漂う女が「あんた」への想いを
酒と煙草片手に唄ってる感じなのです。
ま、それだけならあまたあるムード歌謡と同じなんですが、
このアルバムにはアートペッパーが参加してるんですよ。
おまけにトゥーツシールマンスも。
ユルい演奏をバックに短いソロを結構本気で吹いてます。
「ペッパーはどんな時でもペッパーなんだ。」
と妙に感慨深かったです。


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■FORBIDDEN FRUIT/TOIS(TURTLE RECORDS)
ジャズ鑑賞集団MOONKが選ぶ
「幻の廃盤/レア盤掘り起こしコレクション」
って事で買ってみました。
編成はトランペット、ベース、ドラムの変則トリオです。
メンバーは下記の通り。
ANGELO VERPLOEGEN(TP,FLH)
TJITZE VOGEL(B)
BRAM WIJLAND(DS)
結論から云うと、とてもいい作品でした。
トラックによって尖がり具合がマチマチなんですよね。
冒頭の"DEWEY"は一発で吹き捲ってる感じですが、
"THE SUMMER KNOWS"はオーソドックスなバラッド仕上げ。
曲毎に様々なアイデアを組み上げて演奏してる感じです。


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■TANAKANDA/
田中信正&神田佳子(BON-KAN MEDIA WORKS)
買ったはいいが、怖くて聴けてなかったCD。
なんせ狂気のピアニストとパーカッションのデュオですからね。
危険な音楽に違いないんです。
風邪で弱ってる体には絶対に毒だと思ったんですが、
意を決して、2年越でレーザーを当ててみました。
あ、面白い。
ピアノとパーカッションの濃密な対話が中心で
ドシャメシャの破壊工作は殆どありません。
ジャズよりも現代音楽に近い肌合いです。
ミニマルではないがミニマルなアプローチも感じられます。
これを聴いて思ったんですが、パーカッションって
ビートの強い曲ではリズムを支える役割が強くなってしまうけど、
ビートの淡い曲では空間を演出する役割が強くなるんだなぁと。
予想をいい方に裏切られたCDでありました。
録音がもう少し良ければ云う事なかったのに。

今回はこの辺で。

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