二つの酒マン
風邪が小康状態セーラになったので(…おやじギャグだ)、
寝間から起き出して、音楽部屋で軽いブラジル音楽を聴きつつ、
マンガ2作品を読んでました。
どちらも酒に関係するマンガです。
「気持ちがすごくあったかい!!」って書かれている様に
一つのバーでの出会いや別れを描いた作品。
…何ですけど、巻を重ねていくうち、次第に薀蓄比率が上がり、
物語が強引になってるところがありますね。
パターンとして、ある悩みを持ったお客が入ってきて、
マスターがある酒にまつわる物語を話しながら薦めると、
「おいしい。私もこのお酒の様に云々。」って感じで目の前が開け、
幸せになりましたとさ、って話が多いです。
きっとお酒の文献を調べて話を作ってるんでしょうね。
あと、果たしてこのバーが良いバーかどうかって話も。
マスターがタラタラ薀蓄をのたまい、
客を試すような酒の出し方をしたりします。
知ったかぶりのお客にワザと不味いカクテルを出した事も。
と、悪口を書いてしまいましたが、勉強になるし、面白い。
これを読むとお酒を呑みたくなってしまいます。
ラズウェル細木と云えば、
ジャズ批評で「ときめきジャズタイム」って
マニア向けマンガを描いてるマイナーな漫画家…、
って印象だったんですけど、
気が付けば、「酒のほそ道」で人気漫画家になってました。
このマンガの優れているところは、こだわり過ぎない事。
あ、こだわっては、いるんですが、グルメマンガとは違って、
薀蓄まみれにしていないところが良いです。
主人公岩間宗達のこだわりはあくまでも自分ルールであって、
そのヘンコさが酒呑みの共感を生んでいると思います。
薀蓄役には前田課長ってキャラを作り、
酒の席で薀蓄を云うヤツを滑稽に描いております。
いつも一緒にいるかすみちゃんとの関係も仄かでいい。
こんな酒呑み女友達が欲しいなぁ、と思う今日この頃。
こんなマンガを読んだもので、気が付けば、片手にお酒が。
ウィスキー呑んで、カクテル呑んで、ほろ酔い気分に…。
小康状態セーラになったのをいい事に(しつこい)、
近所のバーCASKを目指して出掛けました。
しかし、財布には2000円。
これではさすがに心細いので銀行に寄ったら、
お休みではないですか。
きっと神様が呑ませまいとしているのだと思い、
大人しく家に帰る事にしました。
と、これで止めれば良かったんですが、
マンガの続きを読んでたら、また呑みたくなってくる。
家にお酒がたんまりあると云うのも考えものです。
結局、部屋呑み再開。
あれこれ呑み散らかし、最後作ったカクテルがコレ。
ジン20ml
ドライベルモット20ml
ペルノ20ml
クレームドメンテ(ホワイト)1tsp
ペルノのアニス香とミントの組み合わせは
好みが分かれそうです。
私はあまり口に合わず、
この一杯でダウンしました。
翌朝も体調が悪いです。
カクテルの名前は"ノックアウト"。
レモンハートみたいな展開だ…。
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