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2008/02/16

CD&DVDで楽しむ落語 その3

面白い落語を聞くとその人の落語を他にも聞きたくなります。
調べてみると、CD全集やDVD全集が出てる…。
こうなるとやばい。
有名どころになると10枚組とかはザラなので、
あっと云う間に万単位のお金が飛んでいきます。
ジャズよりもタチが悪いかも…。


□壺算/桂都丸
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■桂都丸の落語を聞く会その二(SELF-PRODUCE)[CD]より
ある男がおかみさん云われて水壺を買いに行きます。
しかし、この男、かなり頼りないので、
ずる賢い友人の徳さんについていって貰う事に。
で、この徳さんがなかなかイカツい。
値切り倒した後、更に番頭を計略に嵌めてしまうんですね。
その手法については実際に落語をお聞き下さい。
番頭はどこかおかしいとソロバン片手に計算しますが、
徳さんに畳み掛けられ、パニック状態に陥ってしまいます。
可哀想…。
有名なネタなので色んな人がやってはりますが、
個人的には桂都丸の壺算が好きです。
徳さんのイカツさと番頭のテンパり具合が絶妙。
番頭が泣きながら
「ポンポン云いなはんな!」
ってキレるシーンが好き。


□猿後家/桂文枝
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■五代目桂文枝(九)(VICTOR)[CD]より
ある大店に猿そっくりの後家さんがいて、
その人の前では猿と云う言葉が禁句になっています。
うっかり口を滑らせようもんなら逆鱗に触れ出入り差し止め。
そのかわりうまくおだてれば、鰻に酒を奢ってもらえる上、
金銭まで面倒みてくれたりするんですね。
正にもろ刃の剣。
いつもはちゃっかり小遣いをせしめている太兵衛と云う男、
この日は奈良見物の土産話をベラベラ喋り、
"猿沢の池"と口を滑らせてしまいます。後家はんババ怒り。
何とか誤魔化そうと必死になるのですが…。
桂文枝の演じる後家さんは凄みがあります。
自分の美貌に執念を燃やす年増女の怖さが滲み出てます。
このネタ、東京でも演じられているんですが、
"猿沢の池"じゃ認知度が低いせいか、
「浅草で見かけた"猿回し"」に設定が変更になっています。


□代書(屋)/桂枝雀
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■枝雀落語大全第三十五集(東芝EMI)[CD]より
代書屋は色んな人がやってるネタですが、
桂枝雀のんが飛び抜けて面白いです。
この演目、やる人によって主人公の名前が異なり、
河合浅次郎(春團治)や田中彦次郎(米朝)などがあります。
調べてみたら、原作は米朝の師匠の桂米團治で
その時の名前は太田藤助なんだそうです。へー。
で、枝雀は松本留五郎。
字の読み書きのできないこの男が
履歴書を書いてもらいに代書屋にやってくるんですけど、
こいつのボケっぷりが半端じゃないんですよ。
一番笑ったのは「生年月日、云うてもらえますか?」と云われ、
大声で「せーねんがっぴっ!」と叫ぶシーン。
「そうじゃなくて、生年月日を、云うてもらえますか?」と云われ、
また大声で「せーねんがっぴ、を!」と叫ぶ。
この手の笑いは枝雀じゃないと無理ですね。
尚、枝雀の代書屋はヴァージョンによって留五郎の職業が違います。
おそらく最初は原作通りの"ガタロ"だったんでしょうけど、
わかりやすくする為に"ポン菓子屋"に変えたんだと思います。
個人的には「ガタロ商を営む。」の方が好きです。


□盆唄/桂文我
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■桂文我上方落語選【其の一】(燃焼社)[CD]より
桂文我は落語の研究者としても有名で、
誰もやらなくなったネタの発掘にも力を入れています。
上方落語は中身の江戸落語と比べてアホくさいネタが多いけど、
中にはしんみりと良い噺もあるんですよね。
この「盆唄」が正にそれ。物語がドラマティックです。
ある子供のいない夫婦のところに幼い女の子が迷い込んできます。
どこから来たのか訊ねてもわからない。
夫婦は神様から授かった子だと考えて二人で育てる事にしました。
女の子は無口だけどすっかりなつき、幸せな日々を送っておりました。
半年以上経ったその年のお盆――。
女の子は近所の子供と一緒に遠国(おんごく)に出掛けます。
遠国とはお盆の夜に子供たちが列を作って、
歌いながら町を練り歩く行事なんだそうです。
♪おんごくナハハ、ナハハやおんごく、ナハよいよい
すると、その女の子が急にみんなと違う歌詞を歌い始めました。
♪玉江橋から天王寺が見える…。
遠国の唄は町内毎で歌詞が違っていて、
女の子は昔住んでいた町の歌詞を覚えていたのです。
夫婦は別れの覚悟をして、
女の子の家を探しに出掛けるのでした。
落語とは思えないストーリーでしょ。


□踊るファックス/立川志の輔
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■志の輔らくごBOX(COLUMBIA)[CD]より
立川志の輔の創作落語。無茶苦茶面白いです。
清水義範の「ファクシミリ大乱戦」が下敷きになってるそうな。
元の小説を読んだ事がないのでどこからが創作かはわかりません。
クリスマスセールのチラシコピーで頭を悩ませている薬局に
間違いファックスが流れてきます。
「この薬さえ飲めばあなたともこの世ともさようなら。」
店主はご丁寧に「あなたは間違ってFAXしました。」と返信。
すると女から「あなた見たのね。覗き見なんて最低よ。」。
こうして、壮絶なファックス合戦の火ぶたが切って落とされたのです。
題材だけではなく、笑いの質も現代的で、落語と云うより一人芝居。
ネットで調べると、季節によって、設定が正月になったりするみたい。
あー、色んなヴァージョンを聞いてみたい。

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