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2013/09/21

熱狂期間と冷却期間。

ここ数年、生活の中の音楽比率が駄々下がり状態でした。
生活パターンの変化が一番の原因なのですが、
家では子供と遊び、嫁さんとテレビを観て過ごし、
通勤中はiPodで伊集院の深夜ラジオの録音を聴いている。
車で出掛ける時は軽い音楽を聴き流す程度。
そうなってくると、気分的にも重いジャズは敬遠しがちになり、
自分のCD棚を眺めても、あんまし食指が動かず…。


先日の音楽談義で、NO MUSIC,NO LIFEだった自分がちょこっと覚醒。
夜眠れなかったので、イヤホンでiPodをランダム再生してたら、
いきなり飛び出してきたのが、マクリーンの「ACTION/(BLUE NOTE)」でした。
Actionactionaction
久しぶりに聴くと、凄く刺激的です。
しかも、いきなりこの時代のマクリーンとなると刺激もひとしお。四川級。
ギスギスしたハッチャーソンとの対位的な音の絡みが
こんなにも異常な美しさに満ちていたのかと新鮮な気付きがありました。

嫁さんと子供が里帰りしているのをいいことに、
マクリーンやらハッチャーソンやらグラシャンモンカーやらを
引っ張り出して聴いている次第。
あー、楽しい…。


昔、ケンミンの焼きビーフンのCMにこんな歌が…。

♪ケンケンミンミン焼きビーフン
♪たまに食べるとおいしいよ
♪毎日食べるとちょっとあきる

このセンスって凄いなぁと、今でも記憶に残っているのですが、
これは色んな事に当てはまるのではないかと思います。

何事も続ける事で、より高いレベルに辿り着けるのは真理ながら、
あくまでも趣味の世界として楽しむ前提で考えれば、
踊り場感、マンネリ感を覚えた時はぶん投げてしまっても
別に構わないんぢゃないかと思います。

私自身、のめりこむと色々大変な事になりやすい性質なので、
最初のうちは「あれもやりたい。これも知りたい。」だったのが、
次第に「あれもやらなきゃ。これも知っとかなきゃ。」に変わってきて、
だんだん楽しくなくなってくるんですよね。

冷却期間を置くと、一旦レベルは下がるんぢゃないかと思うのですよ。
でも、それでまた続けていく推進力みたいなのが出てくれば、
少し下がったところから再スタートして、すぐに元のレベルに到達し、
更に新たな領域に突入できる…、
って云うような、楽しい勘違いをさせてくれる気がします(笑)。


ちょっとぶん投げてるうちに飽きてしまうなら、その程度の趣味。
でも、続ける価値のある趣味なら、また戻ってくると思っています。


秋の夜長にちょっと真面目なことを書いてみました。

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コメント

躁期が大きいと、反動で鬱期が大きくなる。
趣味も同じかもしれません。
自分はあらゆる趣味に没頭できない、
何の興味も持てなくなった時期がありました。

のめり込んだらぶん投げる。名言かも。

一時期仕事を休んで釣りに没頭していた
奥田民生も似た境地だったかもしれませんね。

投稿: まんぞヲ | 2013/09/21 10:13

■まんぞヲさん

才能で飯を喰っていくのは大変ですね。
充電機関と称して仕事を長期休暇出来るのは
ごく一部なんでしょうね。
趣味で良かった(笑)。

投稿: しほたつ | 2013/09/22 12:00

私も同じですね。たいていのことは、しばらく取り組んでいると、まず間違いなく辛くなってくる時期がくるので、しばらく放り出して、またやりたくなったら再開するという。
放り出している時期が長くなると、せっかく積み上げたものの多くが元の木阿弥になってしまうのは勿体ないなーと悔しい思いもしますが、最近は「自分はそういう人間なのだから仕方ない」と思うようになりつつあります。辛いのを無理に続けてもますます辛くなるだけだし。

投稿: heli | 2013/09/26 18:42

■heliさん

職業ぢゃないですもんね。
楽しめてなんぼですよ、趣味は。
ま、へりさんの場合は趣味の領域を超えてる気も(笑)。
私はやっぱり創造的なものが好きで、
その欲求を色んな形でとっかえひっかえ充足させてる気がします。

投稿: しほたつ | 2013/09/28 02:50

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