固定焦点で朝歩き その1
ずっとほったらかしになっていた固定焦点レンズ。
3本纏めて9000円の抱き合わせで買ってみたら、
ピント合わせがない固定焦点レンズが混ざっていました。
試しにPENTAX Q10に付けてみたところ、
手元のD→Qマウントアダプタ経由だと
無限遠が出ない事がわかりました。
あれこれ知恵を巡らした末、
工具やパーツのサイトで0.05mmのシムリングを見つけ、
それを何枚かかまして無事フランジバックを合わせたのでした。
レンズの根元にチラッと見える金色の輪っかがソレです。
と、ここまでが前回までのあらすじ。
気が付けば二ヶ月ほったらかしになってました。
せっかくなので、外に持ち出してみる事にしました。
シムリングは4枚挟みました。
四隅が大きくケラレる上、画像の歪みも強いので
1:1サイズで撮る事にしました。
固定焦点なので、近距離にピントを合わせるには
絞って被写界深度を深くすればいいんですが、
背景は絶望的にボケないので、
普通に撮るとパッとしない写真になってしまいます。
開放だと滲みが出ました。
周辺の画像の流れもあり、ケラレも少し残ってますね。
とは云え、個人的にはこのドラッグ感、嫌いぢゃありません。
花は銀残しだと合わないので、普通に撮りました。
接写でピントを合わせるには絞るか、ネジを緩めるかです。
これは緩めたんだと思います。ピント甘いですが。
もう春ですね。
これも絞ったかな。
これくらいの接写ならピントが結構しっかり合ってますね。
F1.9でも元々が6.5mmのレンズだし、PENTAX Qだし、
ボカシで画を作るのは諦めた方がいいみたいです。
ごちゃごちゃだけど、銀残しのエフェクトだと妙な味が出ます。
これはドラマチックアート。
このエフェクトはこんなシーンより、空と雲で効果が出ます。
地味な色合いであでみやびを使うと
あでやかでもみやびやかでもないけど、面白い色あい。
銀残しも捨てがたいです。
こう云う二枚の写真のうち一枚に絞り込めないのが
貧乏性と云いますか…(笑)。
きっとこれが接写とボカシの限界ではないかと。
F1.9で開放のまま、ネジをギリギリまで緩めて撮りました。
これ以上緩めると外れて落下する恐れがあるので、
怖くておいそれと出来ないですが…。
もう一度だけ緩め技で。
一応、おしべの先にピントを合わせたつもりです。
制約が色々ある上、レンズの歪みや滲みがひどいですが、
エフェクトに頼りつつ、結構楽しめた気がします。
周辺の画像の流れは味がありますし、
ケラレもこれくらいなら背景を選べば目立ちにくいです。
何より、ピントあわせしなくていいのは楽です(笑)。
って事で、固定焦点レンズも意外と面白い事が分かりました。
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