二軍レンズ、強化月間 その2。
出動機会の少ないレンズを虫干ししよう月間です。
気が進まないレンズから優先的に持ち出します(笑)。
■Q10+ELGEET DEJUR 13mm F1.9 CHROMTAR

3本9000円程度で購入したDマウントレンズの一本です。
安かったのはピントリングのない固定焦点レンズだから。
別に騙された訳ではなく、最初から覚悟して購入しました。
不自由なレンズも面白いかなと思ったもので…。
しかし、実際持ち歩いてみると、苦労が多い割に
意外と普通に写るのであまり面白みを感じませんでした。
ところが「オールドレンズライフvol.4」ってムック本に
PENTAX Q+固定焦点レンズで米山好人さんって写真家が撮った
東南アジアの路地裏の写真が載ってたんですよね。
人々の目ヂカラが伝わってくる写真でした。
但し、その人の使ってるレンズはアンジェニューなので、
安物のエルジートとは比べ物にならないのでしょうけど、
ちょっと感化されて、朝歩きでスナップしてみました。
ちなみに固定焦点レンズはピント合わせができない分、
オーヴァーインフ気味の安物マウントアダプタだと、
無限遠が出ないです。
そこでレンズの捻じ込みのところにシムリングを噛まして
フランジバックを微調整したところ、何とかなりました。
前回持ち出した時は0.05mmのシムリング2枚を噛まして
ほぼ無限遠が出たのですが、逆に近景が撮りにくかった。
そこで今回はシムリングを4枚に増やす事で、
スナップ写真の距離感に合わせてみようと目論みました。
さっそく家を一歩出たところで一枚。

なかなかシャープに写っています。
巨大な生き物の様な向日葵です。

F5.6くらいまで絞ると広くピントが合うかわりに
メインを引き立てにくく、背景に埋もれ気味です。
こう云う撮り方には向かないのでしょうね。
これもハイコントラスト。

奥の建物のどぎつい発色が印象的になりました。
歩きながら手に持ったカメラでスナップ。

ピント合わせの必要がないので、こんな使い方もできますね。
但し、PENTAX Q10は起動が遅いのが実に残念です。
この日は散髪屋に行きがてらブラブラしたので、
早朝なら閉まっているお店もシャッターが開きかけてました。

って事で、ハイコントラストに頼ったお蔭で、
それなりに楽しめた散歩でした。
ちょっと逃げた感がないでもない…(笑)。
■GXR+P10 28-300mm F3.5-5.6

製造終了が決まってから購入したRICOH GXRですが、
本体を買うよりもキットの方が安かったので、
くっついてきたのがP10 28-300mm F3.5-5.6ユニットでした。
最初からMOUNT A12ユニットを使う為に買ったので、
P10を箱から出したのは半年以上経ってからと云う…。
子供と公園に遊びに行くのに試してみたところ、
オートフォーカスが遅すぎて、動き回る子供を撮るのはほぼ無理。
その日一日で使えないヤツの烙印を押され、
再び箱にしまわれる羽目になりました…。
もう今回の「死蔵レンズ虫干し月間」にはうってつけですね。
考えてみたら、動かない草花を撮るのであれば、
使えない事もないかも…。
試してみました。
相変わらずオートフォーカスは激遅ですけど、
じっとしてるコガネムシなら大丈夫(笑)。

シャッタースピードは1/2000秒までしかないけど、
電車くらいなら1/1070秒で捉える事ができました。

半押しの置きピンで。
イメージセンサーはコンデジ並ですが、
使い方次第ではまあまあ背景もボカせそうです。
ま、PENTAX Q10も同じサイズですけど。

敷地内にあるクレーンのリール。
ズームを使って大きく写せました。

最近、単焦点レンズばっかり使っているので、
「ズームレンズって便利だなぁ。」
と思ってしまった(笑)。
モノクロモードでややコントラストを上げてます。
モノクロをファンクションボタンに登録しておくと、
一発で切り替えが出来て便利です。

そうなってくると、やっぱり問題はオートフォーカスです。
遅いし、迷うし、諦めるし(笑)。

朝練に向かう仲良し女の子二人組の図(爆)。
この界隈はエイジングの進んだ公営っぽい住宅が多い。
空き家も目立っています。

もっとハイコントラストでもよかったなぁ。
板張りの家の壁を見るとキュンキュンします。

低学年の頃住んでた姫路の家はこんな感じでした。
家には車もなく、電話も呼び出しで、
ぼっとん便所に、薪の風呂でした。
そこそこ貧乏だったんだなぁ、うちって。
でも、周りもそんな感じだった気がします。
ピントに関してちょっとした発見。
普通なら看板にピントをしっかり合わせてるのですが、
オートフォーカス任せにしたら、ちょっとズレました。

このちょっとのズレと望遠の圧縮効果が相俟って
リアリティが一翻アップした感じがします。
GXRにはAFの遅さを補う小技機能があります。
フルプレススナップと云うモノなんですけど、
半押しせずに一気にシャッターを切ると、
事前に設定していたフォーカス距離で撮れるのですね。

力が入ってしまって、ずれてしまってますが、
朝練に向かう学生さんの爽やかな青春の一コマです。
コンデジ然としたせり出しレンズのイメージに引き摺られて、
全く持ち出す気にならなかったんですけど、
思った以上に色々な画が撮れて面白かったです。
特にマクロ撮影ではなかなか力を発揮しできそうな気も
。
でも、やっぱりオートフォーカスが遅過ぎ&迷い過ぎ&諦め過ぎ。
マニュアルフォーカスもできるみたいなのですが、
ピントリングがないので、直感的な使い方ではなさげです。
って事で、どちらのレンズもそこそこ楽しめました。
棚の肥やしを写真技術の肥やしにすべく、救済月間を続けます。
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コメント
こんな大きなひまわりの花を見たことがありません。
この花からひまわりの種がいくつ取れるのか、
考えただけで気が遠くなりますね。
投稿: まんぞヲ | 2014/09/12 02:59
■まんぞヲさん
これくらい大きな向日葵になると、
種ができるのではなくて、
向日葵の幼虫がぼとぼと落ちるらしい(嘘)。
投稿: しほたつ | 2014/09/12 18:21