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November 14, 2018

ジャズ聴き始めの頃の話 その5

ジャズ聴き始めの頃の話 その5
高校時代からよく出入りしていた夙川駅前のほうぼう文庫は
学生の私にとって、大人と出会う貴重な場所でした。
そこで知り合いになったS先生は
年齢的に60年代のジャズブームど真ん中ではない筈ですが、
まだジャズ喫茶なども元気だった頃を知っている世代。
私が大学生になった頃からは
よく家にお邪魔して、お酒を呑みながら、
夜遅くまでレコードを聴かせて貰いました。

で、初めて行った時に聴かせてもらったうちの一枚が
ド定番のヘレンメリル with クリフォードブラウン。
ヘレンメリルの憂いを含んだようなハスキーヴォイスは
当時私がよく聴いていたエラの明るい歌声とは
正反対に思えました。
それにバックの演奏がむちゃくちゃカッコいい。
分厚い管のアンサンブルもさることながら、
クリフォードブラウンのソロの何とメロディアスな事か。

ジャズ初心者の私はすっかり気に入って、
すぐにレコード屋に買いに行きました。
で、その流れで次に手に入れたのが
「MORE STUDY IN BROWN」でした。
このレコードは エマーシーレーベルの
ブラウン&ローチクィンテットの名盤、
「STUDY IN BROWN」
「BROWN&ROACH」
「BASIN STREET」
の未発表音源を集めた
日本企画のアルバムです。

この中に収録されている
"BLUES WALK"が大好きでした。
コンボ演奏のお手本みたいな
巧みなアレンジに彩られて、
クリフォードブラウン、ハロルドランドの
淀みないソロが展開します。
その瞬間に生み出されたアドリブだとは
何度聴いても信じられませんでした。
フロント二管による4バースチェンジが
2バース、1バース、1/2バースと
目まぐるしくチェンジし、ラストテーマへ。
カッコいい。カッコ良すぎる。
私は山下洋輔の時には分からなかった
コード進行に沿ったアドリブ回しを
ようやく理解することができ(笑)、
そこがジャズの聴きどころだと
実感出来たのでした。

私にとって、
クリフォードブラウンとの出会いが
モダンジャズへの目覚めだったかも。

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