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2019/03/12

【買ったら聴こう00147】Inventions & dimensions/Herbie Hancock

【買ったら聴こう00147】Inventions & dimensions
ドナルドブラウンからの流れで
ファンク寄りのハンコックに行くと見せかけて、
初期のハンコックに行ってみた(笑)。

「インヴェンションと?」と訊ねたら、
クラシックファンは「シンフォニア」と答える。
「ディメンション」と答えるのはジャズファン。

有名なバッハのインヴェンションと云えば、
二声で対位的主題を変奏していくモノだけど、
このハンコックのアルバムは
リズムパターンやコード進行などの
最小限の事だけ決めて演奏した感じ。
ピアノトリオ+パーカッションで
骨組み丸出しの様な演奏です。

インプロヴィゼーション命な作品かと云うと
そうでもない。

1~2小節のモチーフを何度か繰り返すシーンが
随所に見られるんですよね。
自由なアドリブを展開するのではなく、
メロディを瞬間的に作っていってる風。
その創意を以てインヴェンションなのかな。

"Succotash"の冒頭はミニマルな雰囲気が漂う。
6拍子だけど3+3ではなく、4+2なので、
ちょっと変拍子っぽく聴こえます。

"Triangle"はミディアムの4ビートで
淡々とフレーズを弾いてるんですが、
パーカッションが入ってくると、
アフロキューバンっぽいリズムに変化します。

"Mimosa"もキューバのソンアフロっぽい。
どうしてもこのリズムを聴くと、
カトちゃんのタブーを思い出してしまう(笑)。

思うに、普通のピアノトリオだったら
かなり傾向の違う作品になってた気がします。
やっぱり、オズワルドマルティネス(perc)が
この実験的でひねくれた作品を
退屈なモノにしなかった立役者かも。

最後の"A jump ahead"はトリオ演奏で
最も普通にアドリブを弾いてます。
しかし、ここでも一捻りあり。
16小節は自然なコードワークに沿ってますが、
不自然に付け足されたワンコードの4小節が
流れを止める。
ひと筋縄ではいきませんね。

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コメント

今晩は。
久し振りに知っているアルバムです。と言うか私がジャズに出会ったのはこのアル
バムです。学生時代のある昼下がりラジオを聞きながら昼寝をしていると何か聞き
なれない音楽が流れ、ラテンでもないロックでもない妙な音楽だなと思いつつ聴き
終わると、演奏者名と曲の解説があって、へー、これがジャズと言う音楽かと興
味を持ったのです。手許にあった本か何かに聞いたアルバム名をメモして置きまし
た。そして毎週この音楽番組を聴くようになり徐々にジャズが好きになっていった
のを憶えています。そして夏休みに実家に帰るとこのアルバムを買い初めてステレ
オで聴いたのです(まだ学生はステレオなど持っていませんでした)。

投稿: 平戸皆空 | 2019/03/13 22:12

◼平戸皆空さん

書き込みありがとうございます。
適当にテーマを数珠つなぎしてたら
マイナーなものが続いてしまいました(笑)。

何と平戸さんはこのアルバムが最初でしたか。

私も中学、高校の頃はラジオが貴重な情報源でした。
今みたいにネットで何でも拾える環境は
恵まれてるとは思いますけど、羨ましくはないかも。

投稿: しほたつ | 2019/03/15 16:45

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