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April 2019の11件の記事

April 26, 2019

【買ったら聴こう00173】People in me/Abbey Lincoln

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アビーリンカーンの1973年の日本での録音。
バックに 鈴木宏昌、稲葉国光が参加してる他は
デイヴリーブマン 、アルフォスタ、
ジェイムズ・エムトゥーメイ と
マイルスバンドのメンバーです。
急遽行われたレコーディングに
来日してたマイルスバンドのメンバーが
駆り出されたらしいです。

アビーリンカーンは粗い歌唱が目立つと苦手。
でも、独特の粘り気ののある歌声で
静かにバラッドを歌ってくれさえしたら
胸に響くんですよね。
歌ってくれさえしたら…、です。

アルバム冒頭の"You and me love"の歌い出しは
ホントに涙が出そうになる。
でも、途中でボサビートになって、
ちょっと雑になる。
続く"Natas"は多重録音の二重唱で大変気が散る。

コルトレーンの"Africa"が聴き所なのは間違いけど、
個人的にはシャウトが行き過ぎるんじゃないかと
ビクビクしてしまいます。
これをウイインシスト病と呼びます(嘘)。

日本人とっては"荒城の月"を取り上げてるのは
興味深いところですが、
これも途中でアップテンポになって
粗めの崩しで雰囲気が変わってしまいます。
いや、この曲の場合はアップテンポでの
「千代の松が枝、分け出でし。」のトコの
稲葉国光のベースが外してて気持ち悪い。

何かと粗さが気になるアルバムですが、
"You and me love" の最初のワンコーラスが
あまりに好き過ぎて、
そこだけ愛聴盤なのです。

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April 20, 2019

【買ったら聴こう00172】Use the force/Julie O'hara

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ヴォーカルをもう一枚。
ジュリーオハラって人の作品。
完全にジャケ買いです。

ライトサーベルを持って、
「フォースを使うのじゃ。」(笑)。

で、中身がほぼスタンダードって、どうよ。

宇宙と関係ありそうなのは
ポリスの"Walking on the moon"と
サウンドガーデンの"Blackhole sun"と
かろうじて"High fly"の三曲かな。
ひょっとしたら"Beautiful love"や
"Angel eyes"も宇宙関係の歌詞が入ってるとか。
まさか最後に入ってる"Doin' it solo"は
ハンソロにかかってる?
んなわけないか(笑)。

で、この人、かなり上手い。
タイプとしてはアニタオデイから
雑さを抜いた感じで、
スキャットもいい意味で力が抜けてていい。

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April 19, 2019

【買ったら聴こう00171】Taking a chance on love/Jane Monheit

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前回に引き続きジェーンモンハイトです。

デビューアルバムを聴いてスルーしてたら
ソニーからメジャーデビューして驚いたって話。

このアルバムを初めて聴いたのは
仙台で行きつけだったバーででした。
「上手い人だなぁ。」と思って、
飾ってあるCDのジャケットを見てぴっくり。
マイナーなサイトでたまたま知ってた歌手が
超大手レーベルからメジャーデビューしてるとは。
地元の友達がテレビで活躍してた的な驚き(笑)。

当時を思い起こすと、
ダイアナクラールが脚光を浴びてた頃で、
個人的には古いスタイルだなぁ、と思ってたけど、
世界的に大ヒットしてました。
そこに大きなマーケットがあったんですね。
インストならジャズ黄金時代の
バップやハードバップの焼き直しが
ことある度に祭り上げられてたけど、
ヴォーカルとなると更に古い時代が
規範になるのかもしれません。

それを最新の高品質の録音で聴ける事にも
大きな価値があったんじゃないかと思います。

他にはステイシーケントも注目されてた。
あまり他の人が歌わない曲を取り上げ
渋好みな面もあったけど、
スタイルはオーソドックスでした。
旦那はほぼスタンゲッツだし(笑)。

この二人がインパルスとキャンデッドって、
昔のイカツいレーベルから出てたのも面白い。

で、ソニーとしても対抗馬が欲しかった筈。
そこでジェーンモンハイトが抜擢された、
と云うのが私の勝手な推測。
何の裏付けもないと断言します(笑)。

このアルバムはかなり贅沢な作りになってて、
ピアノトリオ、ストリングス、ビッグバンドなど、
トラックによってバックが違います。
特にストリングスはダイアナクラールの
「The look of love」がチラつく。
制作側も意識してたと断言する人を
どこかで見掛けたって噂話を
訊いたり訊かなかったり…。

どうでもいい妄言に終始しましたが、
アルバムの完成度はムチャクチャ高い。
ジェーンモンハイトもデビューの時より
一回りも二回りも表現の幅が広がってます。

個人的にはピアノ一本をパックに歌う
"Bill"の生々しさにゾクッとしました。
最高級のピュアオーディオじゃなくても、
デジタルオーディオプレーヤーと
イアフォンでも手軽に味わえます。

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April 17, 2019

【買ったら聴こう00170】Never never land/Jane Monheit

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恐らくジェーンモンハイトのデビュー作です。

色んなタイプの曲を詰め込んでますが、
どれも上手い。

個人的な話ですが、
当時、これをCD Babyで買ったんですよね。
このショップはマイナーレーベルや
自主制作盤を取り扱ってて、
正直なところ玉石混交状態でした。
特に女性ヴォーカルのハズレ率は高かった(笑)。
その中でレベルの違いを感じたのが、
ジェーンモンハイトでした。
とにかく上手いし、声質もいい。

しかし、個人的には懐古趣味的な
オーソドックスでよくある路線で
オリジナリティに乏しいって印象でした。
LH&Rの"Twisted"なんて若い女の子が歌う?
きっとオヤジプロデューサーの好みに違いないと。

"Dindi"や"Never let me go"、
最後を飾るタイトル曲のバラッドの美しさは
格別だったけれど、そのままスルーしてしまった。

で、ソニーからのメジャーデビューですよ。
「Taking a chance on love」を聴いて、
そう云うことか~、と思った話は次回。

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April 16, 2019

【買ったら聴こう00169】The Johnny Mercer songbook/Ella Fitzgerald

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エラは多くのソングブックを残していますが、
普段のライヴ音源と違って、
原曲に忠実にフェイクも少なめ。
作品としての面白みは今一つではあるものの、
スタンダードを覚えるには絶好の教科書です。

ジャズでは崩して演奏する事が殆どなので、
原曲まんまの演奏に触れる機会は少なく、
下手すると誰かの名演の節回しで覚えてしまう事も多い。
ま、リスナーならそれでも別に構いませんが、
プレイヤーでも"お里の知れる"フレーズが出てきて
興ざめする事があります。

話が逸れました。

エラのジョニーマーサーソングブックについてです。

ジョニーマーサーって作曲家としてよりも
作詞家としての方が有名ですよね。

ソングブックとは云っても、作曲はバラバラ。
なのに、なぜか統一感があるのは不思議。
ま、ネルソンリドルのアレンジで
古き良きアメリカ色に
染められてるからかもしれないけど、
ジョニーマーサーの歌詞の力で
作曲家にリキが入ったからかもしれない。
ま、私は日本語の歌詞ですら聴いてないので
適当な事を云ってるだけですが。

それにしても"Skylark"は名曲ですね。
作曲はホーギーカーマイケルです。
天才的なメロディセンスだなぁ。

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April 11, 2019

【買ったら聴こう00167-168】For lady day vol.1&2/Carmen McRae

カーメンマクレエの1983年のライヴ音源。
ビリーホリデイの愛唱曲を取り上げてます。
ピアノトリオのバックが基本ですが、
数曲でズートシムズが参加してたり、
カーメンマクレエ自身の弾き語りがあったり、
彼女の魅力を味わえるアルバム。

少しライヴの粗さも感じますが、
それも含めて彼女らしい作品ではないかと。

比較的速いテンポの曲も多い。
"Them there eyes"や"I cried for you"や
"What a little moonlight can do"など、
彼女の声の立ち上りの遅さや節回しに
少し無理がかかってる気もします。
ま、これはこのアルバムに限らず、
いつも感じている事ではあります。

カーメンマクレエはやっぱりバラッドが好き。
"You ain't gonna bother me no more"や
"God bless the child"や"Don't explain"や
"Good morning heartache"などに加えて、
弾き語りの"I'm pulling through"が堪らない。

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April 09, 2019

古い床屋。

床屋と云う言葉は
あんまり使わない方が良いらしいですが、
この風情を表現するには
理容室でも、散髪屋でもなく、
やっぱり床屋がしっくりきます。

大阪、北浜にて。
新しいピルの隙間に古い建物が、
ぽつぽつと残ってて面白い。

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April 08, 2019

【買ったら聴こう00166】Sarah sings soulfully/Sarah Vaughan

"○○繋がりで"書き連ねてたら、
案の定、自分の好みの音楽に偏ってきたので、
ガラッと変えて、ヴォーカルを聴こうかな。

基本に戻って、エラ、サラ、カーメンでも…。

まずはサラヴォーン。

黒人女性ヴォーカル御三家の中で
個人的に最も馴染みがないのがサラです。
手持ちのレコードやCDの枚数も格段に少ない。

そんなに聴き込んだ作品もないので、
適当に棚から取り出して聴いてみたのが、
今回の「Sarah sings soulfully」です。

このアルバムがソウルフルと謳ってるのは
全編でオルガンがバッグを務めてるから、
そして、 "Moanin'"を取り上げてるから、
…なんて単純な理由かもしれない(笑)。

だって、粘っこい節回しは普段と変わらない。
"'Round midnight"なんか、熱帯夜みたいに
纏わりついてきます。

丁寧に歌ってるし、上手いんですが、
この節回しと声質がどうも苦手なのです。
こればっかりは好みの問題なので
仕方ないですね。

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April 07, 2019

【買ったら聴こう00165】Duet for Eric Dolphy/高瀬アキ&Rudi Mahall

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エリックドルフィ繋がりで。
高瀬アキ(pf)とルディマハール(bcl)のデュオによる
ドルフィの楽曲集。
一部、高瀬アキのオリジナル曲や
スタンダードの"I'm confessin'"も収められてます。
ん?"I'm confessin'"って、ドルフィ演ってたっけ…。

それでも全14トラック中10曲はドルフィの曲で、
"245"、"Les"、"Serene"、"Miss Ann"など
代表的な作品は網羅されているので、
ドルフィの曲を高瀬アキがどう演奏するんだろう、
って楽しみが一杯あってワクワクします。

高瀬アキはフリージャズや現代音楽寄りの人なので
曲によってはドルフィの曲の解釈も
アプローチがそっち寄りになっています。
ルディマハールもドルフィに似せる訳ではなく
楽曲を二人のカラーで再構築してる感じが良いですね。

「Out to lunch」で奇怪なアンサンブルを響かせてた
"Straight up and down"

ルディマハールのクラリネットソロで奏されます。
全然雰囲気が変わって、とても新鮮です。

高瀬アキの"Rudi My Beer!"ってタイトルの曲は
同じモンクの曲でも"Epistrophy"が頭を掠めます。
個人的にエピストロフィってモンクのイメージより
ドルフィのラストデイトのイメージが強いので
妙にしっくりきました。

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April 03, 2019

【買ったら聴こう00164】A tribute to Eric Dolphy/Joe Rosenberg's affenity

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ジョーローゼンバーグのトリビュート作品、
次はエリックドルフィです。
癖の強いミュージシャンを取り上げますが、
仕上がりはオーネットコールマンの時と同じで
ノーマルな枠内に収まる感じが強いです。

バディコレットが参加してるのは
エリックドルフィが駆け出しの頃に
彼のバンドにいたし、
チコハミルトンの繋がりもあるので、
縁の人として呼ばれたんだと思いますが、
エリックドルフィの楽曲を演るのに
適任だったかどうかは微妙なところ。

"Bee vamp"でジョーローゼンバーグが
ドルフィの手癖フレーズを真似てますが、
やたら頻発するので少し耳障りです。

オーネットコールマンの時もそうでしたが、
ドルフィも音色の豊かさが魅力の一つなので、
ギスギスしたソプラノの音で奏されると
どうもイメージが狂いますね。

全体的にこじんまりとしていて、
あんまりヒートアップしません。
ファイヴスポットではあんなに熱かった
あの"Fire waltz"が間延びして聴こえる。

で、最後の"So long Eric"はミンガスの曲。
"Miss Ann"や"245"や"Les"は演らないの?

 

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April 02, 2019

【買ったら聴こう00163】A tribute to Ornette Coleman/Joe Rosenberg's affenity

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一つ戻って、再びオーネットコールマン関係。

ジョーローゼンバーグってサックス奏者の
オーネットコールマントリビュート作品。
1995年のライヴ音源です。
オーネットコールマンと共演経験のある
デューイレッドマンをフィーチャー。

冒頭は"Blues connection"で軽快に。
やっぱり彼の曲って明るいんですよね。
"Lonely woman"は例外的な曲かもしれない。

で、本人が演ると、アドリブもどことなく
おおらかな感じがするんだけど、
やっぱり他の人だと、シリアスになっていく。
あれ、 "Blues connection"って
こんなに普通の曲だっけ。

オーネットコールマンの魅力の一つは
やっぱりあの音色だと思うんですよね。
ジョーローゼンバーグがソプラノを
デューイレッドマンがテナーを吹いてますが、
特にソプラノのギスギスした音が
オーネットコールマンのイメージから離れてて、
普通のフリー気味のジャズに思えるのかも。

 

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