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2023年8月の4件の記事

2023/08/31

引越顛末記

最近、このblogは本の話しか書いていないですが、
今年は色んな事があったんですよね。

この四月に、六年間住んだ草津市を出て、神戸に戻りました。
おそらくこれが最後の引っ越しです。
三十歳で一人暮らしを始めて、
その後、転勤の度に膨れ上がっていった荷物と
実家に置きっぱなしにしていた荷物が合体。
とんでもないことになりました。
一万枚をゆうに超えるレコード、CD、DVDに加え、
数えたこともない蔵書、歴代ゲーム機の数々、
何百本あるか分からないゲームソフト、
捨てるに捨てられないコードやコントローラー、
数台のカメラと百本近いレンズ。
そして、極め付けはは巨大なB&W N802だ。
「このスピーカーを二階に上げてください。」と
心を鬼にしてアートの人にお願いした。
今回ほど引っ越し屋に申し訳ないと思った事はない。

一ヶ月以上かかって荷物を片づけたが、
結局、倉庫に割り当てていた部屋に収まり切らず、
ベッドの周りを本棚が取り囲む状態になってしまった。
スピーカーの配置を工夫する余裕などない。
快適なオーディオ環境は諦めざるをえなかった。

で、ようやく音楽を聴ける環境が確保できたところで
大きな問題が発覚。
B&W N802の片方とB&W N804の左右両方のツィーターが鳴らないのだ。
配線を変えたり、別のミニコンポを繋げたりした結果、
スピーカー自体に問題があると判明しました。
一昨年末に住んでいたマンションが火事になり、
同マンション内で部屋替えをする事になったんですが、
それ以降、N802は梱包したままだったので、
いつ故障したのかは不明。
N804に至っては10年近く使っていなかった。
で、出張修理をお願いする事にしたんですが…、
技術料込みで十六万円也。泣くに泣けない。

庭のほとんどはコンクリートと砂利で埋めてしまったが、
二、三坪だけ土を残した。
大きな柿の木と小さなキンカンの木があって、雑草に覆われていた。
いずれ綺麗にして、家庭菜園の真似事でもやろうと思っていた。
ところがそんな悠長な事を云っていられなくなった。
蔓が庭の片隅に立っているアンテナポールに絡みついて、
地上三メートル以上にまで伸びているのだ。
テレビの映りが悪いのはこいつのせいかもしれない。
根っこを切り、高枝切りバサミで、蔓を数ヶ所切断した。
あとは枯れるのを待てばよい。
しかし、その直後からテレビが一切映らなくなった。
蔓と一緒にアンテナのケーブルを切り刻んでしまったのである。
近所のジョーシンに行ってアンテナ修理、
正確にはアンテナケーブル修理をお願いした。
かなり高いところで切断されているため、普通の脚立では届かず、
安全確保のため足場を押さえる要員が一人必要との事だった。
作業費用が増えて二万円かかった。
これまで映りにくかったチャンネルが映るようになったのが
せめてもの救いだった。

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SKYRIM

お盆の間、子供が嫁さんの実家にswitchを持って行ってしまったので、
ゼルダの祠探しも小休止…。
仕方がないので、ずっと放置していたゲームを引っ張り出してやってみた。

ずっと気になっていたSKYRIM。
残されているセーブデータは2018年だから、もう五年も経ってる。
ロードしてみたが、何をやっていたのかさっぱり思い出せない。
また一からやり直すか…。

どうせなら、普段、選ばない魔法使いで始めてみる事にする。
魔法使いって、大抵HPが低くてすぐ死ぬし、
敵との相性次第で全く魔法が効かない事もあるし、
MPがなくなったら何もできないでしょ。
回復系のサブキャラならまだしも、主役はしんどいでしょ。

案の定、苦戦。
どうやって戦ったらいいのか分からず、試行錯誤してます。
でも、それがなんか面白い。
今のところ、召喚した火の精霊と従者のお姉ちゃんに戦わせて、
自分は物陰に隠れて戦況を見守っている。卑怯の極みだ。
見つかったら、破壊魔法で応戦するが、大抵死んでしまう。
細かいセーブで首の皮一枚を繋いでいくプレイ。ヒリヒリする。

このゲーム、海外ゲーム特有の突き放した感じが堪らない。
最初のうちは日本のRPGの基本通り、
人々の話をくまなく聞いてたんですが、
聞けば聞くほど情報が膨らんでいき、訳が分からなくなる。
全体としては帝国軍と反乱軍の内戦状態にあるようだが、
世界観が細かく作り込まれていて、把握し切れない。
人との会話も独特で、向こうの話は音声だけなので、
聞き逃したり、聞き間違えたりする事がしばしば。
そもそも世界中の情勢を掌握しようなんて無理な話なんだから、
そのつもりでこの世界をうろつこう。
そう思ったら気が楽になった。

日本のRPGのように正義と悪が明確に分かれている訳ではない。
宿屋で「傭兵に追われている。やっつけて。」と女に頼まれて、
そやつらのアジトまで行って話を聞くと
「あの女は国を裏切った。裁判にかけるため捕まえたい。手伝ってくれ。」
だとさ。
さてどっちの話を信じるか。
私は傭兵が強そうだったので、勝ち目はないと思い、女を裏切りました。

あとその辺に転がっているアイテムにも、取っていいのと悪いのがある。
洞窟の中や山賊のアジトのにある物は取ってもOK。
でも、誰かの持ち物に手を出したらそれは盗んだことになる。
これは日本の勇者たちにも見習ってもらいたい。

一応、メインストーリーとなる流れはあるようですが、
今のところ、それどころではない。
まずはまともに戦えるようにならないといけない。
昨日、魔法大学にようやく辿り着いた。
ここでスキルアップできるんだろうか。
ひと悶着ありそうな気もする。

これが済んだら、次は家を買おうかどうか悩んでいる。

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読書微熱8月。

■箱男/阿部公房
■家族八景/筒井康隆
■七瀬ふたたび/筒井康隆

これまた四十年前に読んだ本の再読。
「箱男」ってこんなに実験的で厄介な話だったっけ。
頭の中で寺山修司のラジオドラマ「箱」とごっちゃになってるかも。
ちなみに寺山修司の「箱」は1964年。私の生まれた年だ。
一方、「箱男」は1973年なので、こっちの方が後。

「家族八景」は四十五年ぶりの再読。
多岐川裕美がドラマで七瀬役をやってたのを見て
「イメージ違うなぁ。」と思った記憶があります。
住み込みのお手伝いさんがテレパシーで家族の心の中を読む。
表面上は幸せな家庭なのに、裏で考えている事は…。
この設定だけで勝ちですね。
ところが読み返してみたら、思ってたほどどろどろしていなかった。
割と一話一話はあっさりと思わる。
今の作家なら泥沼部分から家庭崩壊までを書き切りそう。

「七瀬ふたたび」は三部作で一番面白かったと記憶していた。
家族八景とは全くテイストが違いますね。
読み返してみると、七瀬たち超能力者の命が狙われる動機が
なんかぼんやりしていて、もやもやしてるうちに終わってしまった。
昔はもっと手に汗握ったきがするんだけど…。
小説も進化してるって事なのかなと思う今日この頃。

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読書微熱7月。

■方舟さくら丸/阿部公房
■砂の女/阿部公房

七月は阿部公房を二冊だけ。
通勤時間以外で読書をしていないので、
一気に読書量が減りました。

だって、家ではゼルダをやらないといけないから(笑)。
「方舟さくら丸」は自分の中では阿部公房の新作ってイメージ。
私が二十歳の時に出た本だから、リアルタイム感が未だにある。
勝手に宗教的なテイストだと思い込んでいたんだけど、全然違った。

「砂の女」は再読。高校生か大学生の頃に読んだ。
当時、不条理な設定を楽しんでいた感はあったものの、
男の心理的な変化などは読み取れてなかったなぁ…。

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