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2023/08/31

読書微熱8月。

■箱男/阿部公房
■家族八景/筒井康隆
■七瀬ふたたび/筒井康隆

これまた四十年前に読んだ本の再読。
「箱男」ってこんなに実験的で厄介な話だったっけ。
頭の中で寺山修司のラジオドラマ「箱」とごっちゃになってるかも。
ちなみに寺山修司の「箱」は1964年。私の生まれた年だ。
一方、「箱男」は1973年なので、こっちの方が後。

「家族八景」は四十五年ぶりの再読。
多岐川裕美がドラマで七瀬役をやってたのを見て
「イメージ違うなぁ。」と思った記憶があります。
住み込みのお手伝いさんがテレパシーで家族の心の中を読む。
表面上は幸せな家庭なのに、裏で考えている事は…。
この設定だけで勝ちですね。
ところが読み返してみたら、思ってたほどどろどろしていなかった。
割と一話一話はあっさりと思わる。
今の作家なら泥沼部分から家庭崩壊までを書き切りそう。

「七瀬ふたたび」は三部作で一番面白かったと記憶していた。
家族八景とは全くテイストが違いますね。
読み返してみると、七瀬たち超能力者の命が狙われる動機が
なんかぼんやりしていて、もやもやしてるうちに終わってしまった。
昔はもっと手に汗握ったきがするんだけど…。
小説も進化してるって事なのかなと思う今日この頃。

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コメント

読み手も進化してますもんね。進化というか、加齢というかw
経験値が増えると捉え方も変わるので、こうして読み返す作業は素敵であります。

投稿: Salty | 2023/09/04 01:48

■Saltyさん

そうなんですよね。
より強い刺激に慣れすぎて、
多少の事では気持ちが揺さぶられなくなってます。
昔、号泣した遠藤周作の「私が棄てた女」で
一滴の涙も出なかったのにはちょっとショックだった…。

投稿: しほたつ | 2023/09/10 01:16

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