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2024年5月の7件の記事

2024/05/28

5月 読書熱少し上昇。

5月結構読んでますね。1つ追加。

■町長選挙/奥田英朗
精神科医伊良部一郎シリーズの三作目。
今作は実際のモデルからアイデアを膨らませた三作品と、
全く毛色の違う離島での物語が収められています。
前者の方は誰が読んでもモデルになる人物が分かります。
人気プロ野球チームオーナーのナベマンこと田辺満雄、
IT社長でラジオ局の買収を企てたアンポンマンこと安保貴明、
いつまでも美しい元歌劇団トップの白木カオル。
それぞれが世間に晒されるストレスから心を病んでいて、
そこに伊良部医師が絡んでくる。
ストーリーテラー奥田英朗の巧さが発揮されています。
表題作の「町長選挙」は離島で繰り広げられる選挙戦の話。
島を二分し、札びらが乱れ飛びます。
そこに二ヶ月の期間限定でやってきた伊良部医師が絡んで
火に油を注ぐ展開になっていきます。
個人的にはドタバタ過ぎるのであまり好みではなかったです。
逆にエンディングはリドルに逃げず、あっと云わせて欲しかった。

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2024/05/27

読書微熱、やや上昇中。

図書館の自動貸出が便利なので、
少し読書熱が上昇中。

■空中ブランコ/奥田英朗
奥田英朗は好きな作家です。
ストーリーテラーとして魅力的です。
中でも連作短編が巧い印象があります。
この作品は精神科医伊良部一郎シリーズの二作目で、
直木賞を受賞した作品。
急に空中ブランコで失敗するようになったサーカス団員や
まともにボールが投げられなくなった野球選手、
義父のカツラを引っぺがしたい衝動に駆られる医者等、
ちょっとしたきっかけで心を病んでしまった人々を
伊良部医師が治療していく話なんですけど、
この男が規格外の変人。
まともな治療などほとんどしていないし、
時には犯罪すら犯します。
それでも結果的には患者の心の障壁を取り去って
病気を治してしまうんですね。
アニメ化もされているようですが、
画像を見たところ、原作のイメージとは大きく異なる様子。
そう云えば、一作目の「インザプール」も映画化されてましたが、
こちらも監督の三木聡の色に染め直されてる感じでしたね。

■誰にも見えない/藤谷治
私はかなり藤谷治の作品を読んできますが、
「船に乗れ!」の次に来るくらいの名作ではないかと思うのです。
少女の日記の形で物語が進む。
日記ならではの心の吐露、迷い、葛藤などがリアルに綴られる。
個人的には母親の駄目さ加減が絶妙で好きです。
ネタバレになるので書きませんが、最後の方もかなりいい。

■Phantom/羽田圭介
長期株式投資で利益を生み出し続ける理想のシステムを
構築しようとしている女性が主人公。
恋人はそれには否定的な考えを持っていて、
生きた金の使い方をしなければ意味がないと説く。
しかし、その彼が怪しいセミナーに傾倒していき、
カルト宗教まがいの集団の中に飲み込まれて…。
「豊かさとは何だろう。」
みたいな分かりやすい教訓も含まれているが、
「人生のどの時点が幸せだったら、いい人生なんだろうな。」
と、読みながら考えてしまいました。

■飢餓同盟/阿部公房
図書館で借りた本の合間合間に、少しづつ読み進めた蔵書。
高校時代以来の再読になる筈なんですが、全く記憶になし(笑)。
理想の社会を作るため革命を起こそうと企てる主人公。
しかし、高い理想とは裏腹に、計画はかなり杜撰。
集められた飢餓同盟のメンバーも全く結束力がないし、
能力がどれだけあるのか分からない人々。
絶対に上手くいく筈がない。で、案の定…。
廃車になったバスで生活する人が出てきますが、
安部公房の描く時代の空気感が好きです。

■コロナと潜水服/奥田英朗
これは怪談と云っていいんでしょうか。
霊にまつわる短編集ながら、どれも怖くない。
「パンダに乗って」はホロリと泣かせる秀作。


ちょっとこのペースでは読めない事情が出てきたので、
一気に熱が冷めそうです。

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2024/05/19

朝から晩まで

こないだの土曜日は朝から晩まで
スケジュールがびっしりでした。

まずは朝一番で
一ヶ月ちょい前に買った中古車の
初回点検でディーラーへ。

ランチは神戸市北区八多町のURaでカレー。
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三種類のカレーの合いがけ。
美味しかった。また行きたい。

少し足を伸ばして、エスコヤマへ。
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初めて行ったんですが、
ホールケーキ、洋菓子一般、パン、チョコ等、
それぞれが独立した店舗になっていて、
辺り一帯かエスコヤマ村状態なんですね。
うろうろして疲れました。

その後、母校の苦楽園中学、西宮北高を
数十年ぶりに見に行きました。
車で前を通っただけですが。
やっぱり坂道がキツい。
こんな通学路を六年間歩いてたんだなぁ。

最後は西宮北口の芸術文化センターで
柳家喬太郎の独演会。
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十五年ぶり位かな。
演目は下記の通り。
「つぼ算」(柳家吉緑)
「同棲したい」(柳家喬太郎)
マジック(ダーク広和)
「おせつ徳三郎」(柳家喬太郎)
新作落語で大笑いし、人情噺でほろりとし、
大満足の落語会でした。

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2024/05/13

スーラ―ジュ、森田子龍、白髪一雄

兵庫県立美術館に行ってきました。
お目当ては白髪一雄生誕百年特別展示。
これだけ纏まった作品を見るのは十四年ぶりでした。

併せて終了ギリギリの「スーラ―ジュ×森田子龍展」も
観てきました。

それはもう、抽象と前衛のオンパレード。
とても濃厚な展示でした。

スーラ―ジュはフランスの画家で黒の画家と呼ばれているそうな。
森田子龍は兵庫県出身の前衛書道家。
二人は「墨美」と云う雑誌を通じて交友関係を持ったとの事。
どちらも黒を基調としているので、二人の作品はぱっと見ぃ、似てます。
しかし、それは表面だけの話。
スーラ―ジュの作品は黒と色彩と光を徹頭徹尾追究しているのに対して、
森田子龍の書は抽象画っぽくありながらも、
漢字の意味合いや構造を組み合わせて具象に向かっている感じですね。

白髪一雄は云わずと知れたアクションペインター。
紐にぶら下がって、床に置いたキャンバスの上を素足で滑り、
絵の具を塗りたくっていく。
制作風景の映像は今ならネットの動画でも見る事ができます。
手法は奇抜かもしれませんが、作品を生で観れば納得する筈です。
マチエールなんて生易しいものではなく、
絵の具が泥道の轍のような凹凸を作り、陰影を作り出しています。
一面赤色の作品などは恐怖すら感じます。
画像だけでは恐らく百分の一も伝わらないと思います。
嫁さんは展示会場内に漂う絵の具の匂いに驚いていました。

ちなみに、同時開催中のキースへリング展はパスしました。
とてもじゃないけど頭の切り替えができません。

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写真はスーラージュ。

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2024/05/10

読書微熱 2024年5月

一週間で一冊くらいのペースで
ゆっくり読んでいます。
意識してそうしている部分もありますが、
通勤時間が乗り換えで寸断されるので、
なかなかペースが上がらないのも一因。

五月に入って読み終わった二冊。

■鷺と雪/北村薫
北村薫は気になっていたけど
これまで読んでなかった作家の一人。
1947年生まれの男性でした。
てっきり湊かなえとか三浦しをんと
同年代の女流作家だと思い込んでました。
しかも「鷺と雪」は三部作の最終作。
事前のリサーチ不足でした。
しかし、連作の短編構成なので、
三作目から読んでも楽しめました。
大きなジャンル分けだと
推理小説なんでしょうね。
昭和初期の上流階級の人々の物語で
血生臭い殺人事件が起こる訳ではなく、
人間関係に於ける謎が
解き明かされていく感じですね。
夢中になって読んでいくタイプではなく、
淡々と読んで、じわじわくるタイプの作品。
しかし、「獅子と地下鉄」と「鷺と雪」は
半ばで私の謎解きが図星だったので、
ミスリードさせようとする作者の意図が
見え見えになってしまったのが不運でした。
逆転しますが、一作目、二作目も読んでみたい。

■ミスサンシャイン/吉田修一
吉田修一は横道世之介シリーズが良くて
これまで十六作品を読みましたが、
合う合わないが大きかったです。
ミスサンシャインは、私には合う作品でした。
架空の大女優の家の荷物整理に雇われた主人公が
昔の資料を紐解いたり、
親密になって昔の話を訊いているうち、
大女優至る人生が浮き彫りになっていく。
親子どころか孫ほど年齢の違う二人に
ありていの恋愛ストーリーは当て嵌まらない。
主人公の恋愛や失恋も絡み合って、
先の見えない展開がどきどきでした。
実在の映画関係者等が実名で登場し、
架空の物語が編み込まれて行く。
巧みではあるが、ちょっとあざといかな。
とは云え、登場人物がみんな魅力的で、
ホロッとしたし、読後感も絶妙でした。

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薔薇が咲いた。

花壇の薔薇が咲きました。
親父が植えて残していった木です。
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薔薇って年に二回咲くそうです。
でも、ずれて咲いていた時もあったので、
何回も咲いてた印象があります。

春の方が何だか元気がある気がします。

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2024/05/09

体調不良

風邪なのか何なのか、
GWの終盤で微熱が出て、
体調が思わしくありません。

パリちゃんに風邪はうつらないと思うけど、
風邪じゃないかもしれないので、
あまり近づかないようにしています。

私を見ると、かまって欲しそうに
淋しげな声で呼び鳴きをするので
切なくなります。
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