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2024/05/10

読書微熱 2024年5月

一週間で一冊くらいのペースで
ゆっくり読んでいます。
意識してそうしている部分もありますが、
通勤時間が乗り換えで寸断されるので、
なかなかペースが上がらないのも一因。

五月に入って読み終わった二冊。

■鷺と雪/北村薫
北村薫は気になっていたけど
これまで読んでなかった作家の一人。
1947年生まれの男性でした。
てっきり湊かなえとか三浦しをんと
同年代の女流作家だと思い込んでました。
しかも「鷺と雪」は三部作の最終作。
事前のリサーチ不足でした。
しかし、連作の短編構成なので、
三作目から読んでも楽しめました。
大きなジャンル分けだと
推理小説なんでしょうね。
昭和初期の上流階級の人々の物語で
血生臭い殺人事件が起こる訳ではなく、
人間関係に於ける謎が
解き明かされていく感じですね。
夢中になって読んでいくタイプではなく、
淡々と読んで、じわじわくるタイプの作品。
しかし、「獅子と地下鉄」と「鷺と雪」は
半ばで私の謎解きが図星だったので、
ミスリードさせようとする作者の意図が
見え見えになってしまったのが不運でした。
逆転しますが、一作目、二作目も読んでみたい。

■ミスサンシャイン/吉田修一
吉田修一は横道世之介シリーズが良くて
これまで十六作品を読みましたが、
合う合わないが大きかったです。
ミスサンシャインは、私には合う作品でした。
架空の大女優の家の荷物整理に雇われた主人公が
昔の資料を紐解いたり、
親密になって昔の話を訊いているうち、
大女優至る人生が浮き彫りになっていく。
親子どころか孫ほど年齢の違う二人に
ありていの恋愛ストーリーは当て嵌まらない。
主人公の恋愛や失恋も絡み合って、
先の見えない展開がどきどきでした。
実在の映画関係者等が実名で登場し、
架空の物語が編み込まれて行く。
巧みではあるが、ちょっとあざといかな。
とは云え、登場人物がみんな魅力的で、
ホロッとしたし、読後感も絶妙でした。

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コメント

高村薫さんと勘違いしてました。知らなくてすみません。

ご贔屓のミルクボーイつながりで、「成瀬は天下を取りに行く」と続編を購入。
文庫本でない書籍購入は久しぶり、価格にビックリでした(+_+)
電子書籍は買いまくりなのに、さして何とも思わずにきたのは、実際にお財布を触っていないからなんでしょうけど、ちょっと反省。

投稿: Salty | 2024/05/12 02:12

■Saltyさん

高村薫は何作品か読みましたが、
とにかく長くて疲れました。
取材を綿密にやってるんだろうなと思います。
が、リアリティを求めるあまり、
ただ工場内の描写や行程説明等で
何ページも続くのは勘弁してほしかった。

本は借りてばかりですが、
買うには躊躇するくらいの値段ですね。
文庫本ですら、平気で1000円位しますよね。
私が初めて小遣いで買った文庫本は
星新一の「きまぐれロボット」が140円、
「ちぐはぐな部品」が220円でした。
今はそれぞれ418円と528円になってますね。

投稿: しほたつ | 2024/05/13 11:38

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