CDを聴く(4)
■MOANIN'/ART BLAKEY & JAZZ MESSENGERS
はてさていきなり「モーニン」です。
この超有名盤を聴くのはどれくらいぶりだか。
うちのオーディオはエンリコピエラヌンツィのような
ヨーロッパ系のジャズに合わせて組み合わせたつもりなので、
往年のモダンジャズの熱い演奏には合わないのです。
どれくらい合わないかを確かめてみたくて
ジャズ入門的なアルバムを棚で探してみたんですが、
意外とその辺りはレコードで買っているのが多くて、
最初に見つかったのがこの「モーニン」だった訳です。
今回、新しいCDプレイヤーで聴いてみたところ、
さらに熱量が足りなくなってるような気がしました。
このあたりのジャズ喫茶名盤に関して云うと、
タバコの煙が立ち込める店の雰囲気込みで
「らしさ」に繋がるような感じがするのです。
悪い云い方をすれば、もっと輪郭の滲んだ
解像度の高くない音で、大きな音で鳴らす方が
よっぽど「らしく」聴こえるんじゃないかしら。
私はジャズ喫茶全盛時代を知らないですが、
学生の頃、あちこちに何軒かは残っていました。
その中には、時代に合わせて一般客にターゲットを移し、
BGM程度の小さな音で掛けているところもありましたが、
相変わらず会話禁止で、大音量で掛けてるところもあった。
某店では「SOMEDAY MY PRINCE~」のマイルスのミュートで
耳が潰れるかと思ったこともありました。
話が逸れましたが、このモーニン、久しぶりに聴くと、
やっぱりいいアルバムなんですね。
リーモーガンの輝かしいソロは云うまでもなく、
訳の分かんないグネグネのゴルソンのアドリブが
熱かった時代を象徴しているように思うのです。
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