CDを聴く(18)
■MUSIQUE DE CHAMBRE/RAVEL/VARIOUS ARTISTS
ラヴェルの室内楽作品集です。
1973年以前の音源をCD二枚に集めたもののようで、
室内楽だけでなく、声楽曲やピアノ連弾曲も入ってます。
容量が余ったのかもしれません。
・ツィガーヌ
・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
・ピアノ三重奏曲
・マメールロワ(ピアノ連弾曲)
・ステファヌマラルメの三つの詩(声楽曲)
・弦楽四重奏
・序奏とアレグロ
・ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
・ハバネラ形式の小品
・マダガスカル島の土人の歌(声楽曲)
残念ながらヴァイオリンソナタ(遺作)は入ってませんが、
自筆譜面が発見されたのが1975年らしいので、
この寄せ集めの廉価盤には収めなかったのかもね。
あとフォーレの名による子守歌も入ってないです。
しかし、個人的にはヴァイオリンとピアノのためのソナタと
ヴァイオリンとチェロのためのソナタがあれば満足。
特にヴァイオリンとピアノのためのソナタは
クープランの墓に次いで、昔何度も繰り返し聴いた曲で、
なぜか高校時代の校舎の情景が浮かんでくるのです。
それが何とも不思議なんですけど、
クープランの墓は高校の中庭の風景、
ヴァイオリンとピアノのためのソナタは校舎の南側の辺り。
何なんでしょうね。
ま、そんな個人的などうでもいい話はさておき…。
ヴァイオリンとピアノのためのソナタについては、
一般的なヴァイオリンソナタと云う呼び名は使いたくない。
メインと伴奏の位置づけではなく、二つの楽器が対等だから。
第二楽章がブルースなので、そこを特筆する事も多いですが、
やっぱり第一楽章の対位的な音の絡み合いがあまりに美しい。
二つの楽器の音の混じり合いが、調和しているばかりではなく、
時には反発しあう瞬間もあって、それがまた美しい。
ここでのジェラールジャリとジョルジュプリュデルマシェの演奏は
第三楽章がややゆったり目のテンポなのが気になるものの、
第一楽章、第二楽章は繊細な対話にドキドキします。
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