一気呵成に書き連ねている東の旅。
もう4日目の午後となりました。
いつダウンするかわからないPCに向かい、
腰にシップを貼りながら、頑張ってます。
■10月13日(火)午後の部
実はこの日が一番予定を立てにくかった。
連休明けだったので、色々休みのところが多かったから。
人の少ない東京観光を狙ってたんだけど、
招く側にも採算と云うモノがあるんだろうなー。
こんな時でも心強いのがココ。


鈴本演芸場だ。
昼席の中入りまでを見ていこうという寸法。
柳家小さん、鈴々舎馬風、林家正蔵などが出演。
出演予定だった橘家圓蔵は体調不良で代演だった。
しかしホテルに帰ってテレビを観るとニュースに出てた。
何でも前日に昭和九年会の集まりがあったようだ。
おそらく体調の悪くなる液体をみんなで呑んだのだろう。
それで"二日何とか"って病気にかかってしまったのかもしれない(笑)。
正蔵の落語は実を云うと初めて聞く。
こぶ平時代にジャズ誌で薀蓄を語ってたのが小憎たらしかったので
正蔵の大看板を背負ってからも聞く気にはならなかった。
この日の演目は上方落語の「阿弥陀池」の前半部分。
江戸落語では何と云う演題なのかは知らない。
阿弥陀池が出てこないのだから、違う名前なんだろう。
落語の出来は普通だった。
驚くほど上手かったら感動したし、
無茶苦茶下手だったらblogネタとして盛り上がったんだけど、
本当に普通に綺麗な落語を演った。
この日一番面白かったのは落語ではなくロケット団の漫才だったりして。
鈴本のトイレ看板。いいねー。


湯島駅まで歩き千代田線で根津に向かう。
谷中、根津、千駄木は谷根千と呼ばれてるらしい。
第二次世界大戦でも被害が少なかったせいで
昔の町並みが残っている地域なんだとか。
まずは根津神社へお参り。

もっと枯れた感じを想像していたら、色鮮やかな綺麗な神社だった。
朱色よりはちょっと暗い色調かな。

そのまま歩いて千駄木、谷中をぶらぶらする。
お寺が多いのと町並みが古いのと猫が多いのと、
道が狭いのに車がよく通るのとが印象的。
小学校もいい雰囲気だ。

残念ながら定休日だったかえる屋ケロリン堂。

あー、おたまじゃくしを抱えたバッグ欲しい…。

黄桜の古いホーロー看板を見つけた。

三浦布美子と云う女優さんらしい。
よく町の石屋さんがドラえもんとかアンパンマンとかを作ってるが、
これを本当にお寺が設置しているとは。

本業がお寺から幼稚園になっちゃったっぽい。
肩書きの多い料理店。

中華喫茶大使館だけでも驚くのに、スナックも兼ねている。
立て看板にはカツ丼まで入ってるよ。
しかも中華っぽくない緑色ってところがアグレッシヴだ。
こんな感じで町の面白いところを探せば幾ら時間があっても足りないけど、
過大に風情を味わおうと思って行くとやや肩透かしかもしれない。
観光的に綺麗になってるのが谷中ぎんざの辺り。
これが本来の谷中の雰囲気かどうかはよくわからないけど。

夕暮れでよくみえない写真になってしまった。
で、どのガイドブックにも載ってる夕やけだんだんなるものは
驚いたことに数段のただの階段だった。

云ったモン勝ちかよー、と思いながら階段をのぼり振り返ると…。

そして階段の脇には猫。

他に楽しみにしてた店があったんだけど、行ってみたら閉まってた。
やや失意の人になったところで谷根千の予定終了。
気がつくと最寄り駅からはかなり離れてしまっていた。
道路の標識は日暮里と鶯谷がほぼ同じ距離を示している。
来た道を引き返すのは癪なので、鶯谷を目指す。
気分が盛り上がらない状態で言問通り沿いをへろへろ歩く。
結構車の通行料が多く、気分が滅入る。
しかも目指してる駅が鶯谷だから尚更だ。(失礼!)
鶯谷と云えば、我々の世代の人間にとって
鶴光の「うぐいすだにミュージックホール」の印象が余りに強烈過ぎる。
かの山本正之作詞作曲のストリップ劇場を描いた歌なんだけど、
実際にはそんなストリップ劇場は存在しないらしい。
きっと地元の人もいい迷惑だったんだろうなと思いながら
鶯谷駅近辺に着くと古いラヴホテル街だった。
裏路地のラブホの立て看板には「合体」の文字が。

中国人向け?
やっぱりそれなりに妖しい雰囲気の漂う駅前だ(笑)。
他にもこんな正体不明の美術館も。

ようやく駅に到着。鶯谷から北千住へ移動。
かなり歩き回ったのでお腹も空いてるし、酒も呑みたい。
向かった先は大はし。
これぞ大衆酒場と云われる優れたお店らしいのだ。
私は太田和彦の本やDVDで知った。
店に入ると6時過ぎでほぼ満席。
ところが4時半からやってるので、この時点で客が一巡。
そう待つ事なく席に着く事ができた。
一にも二にも、ここにきたら肉豆腐らしい。

あまりにも期待が大き過ぎると肩透かしを食らわされる事も多いが、
ここの肉豆腐はマジで旨い。理屈抜きに旨い。
更に云えば、肉よりも味のしみた豆腐が旨い。
思わず豆腐だけおかわりをいただく。
お店の大将も若と呼ばれる息子さん(と思う)も威勢がよく愛想もよい。
呑んでて気持ちよくなるお店だ。
正面の壁には一面にキンミヤ焼酎のボトル。それのみ。
キンミヤと云えば、三重県四日市の甲類焼酎。
名古屋から東京に遊びに来て、四日市のお酒と出会うのもまた一興。
周りの常連さんはビールを呑んでる人が少なく、
みんなキープしたキンミヤ焼酎を呑んでいるではないか。
しかも見たことのないYOUNG HOPEなる炭酸で割って
そこにオレンジ色のシロップらしいモノを入れてるのだ。
頼んでみたいが、今日一日でボトル一本は無理がある。
仕方なくビールをもう一本頼んで豆腐を食べていると
隣の常連さんが話しかけてきた。
何でもこの店に30年くらい通ってる常連さんらしく、
お薦めの料理を教えてくれた。
云われたとおり、あら煮を頼む。

これは旨い。大好きな甘辛バランス。
隣のおっちゃんに「これ、無茶苦茶旨いです。」と云うと、
自分の店が褒められたかの様に嬉しそうな顔をしている。
私がオレンジのシロップの事を訊くと、梅エキスだと教えてくれた。
そして、自分の呑んでる焼酎で梅割りを作って驕ってくれた。
ちょっとだけ甘くて、ほんのり梅の香りがする。
確かにこの店の料理に合う。
品書きを良く見ると、梅割りと云うメニューがあり、一杯でも頼めたようだ。
その他にも鰆の照り焼きやオムレツを頼む。


料理を見ておわかりいただけると思うが、
大衆酒場ではあるけど、料理のレベルはとても高い。
ちゃんと手間の掛けられた料理だとわかる。
どれも本当に美味しかった。
この店が近所にある人はホントに幸せだと思う。
この後、隣のおっちゃんに二杯目の梅割りをご馳走になり、
更に35歳下の女の子と付き合ってた話などを聞かせていただいたが、
その辺りについては割愛する(笑)。
谷根千の疲れも吹っ飛び、ゴキゲンで店を出る。
駅前の○|○|でトイレを借り、この日最後の一枚を撮影。

いよいよ東の旅も次回が最終回です。
最終日はそれほどネタがないかな。
とりあえず今回はこの辺で。