ジャズ

July 12, 2008

開封祭り 7.12

ビニールに包まれたままのCDを整理するこの企画、
特にお薦めを紹介してる訳でもないので、
ただ単にジャケ写が並ぶだけと云う薄い内容でして、
ご覧いただいている皆様にはご迷惑をお掛けしております。

しかし、こうでもしないとずっと手をつけそうにないCDも
なぜか手元にあるんですよねぇ。
自分でチョイスして買ったものだと云うのに…。

不思議なものです。

Kc350060Kc350061

■VSPRS/FABRIZIO CASSOL(CYPRES)
ジャズではないですね。ジャンルのわからない音楽。
教会音楽っぽいんですが、サックスやドラムが入ってる。
その割にはヴォーカルはベルカント唱法。
何で手元にあるんだろう…。
■CIVIL WAR DIARIES/BILL CARROTHERS(ILLUSIONS)
この人のハーモナイズはかなり気色悪いです。
「ちゃんとしたピアノ弾けんのかー?」と思ってたけど、
このアルバムで疑いは晴れました(笑)。


Kc350064Kc350063

■IN ANOTHER WORLD/SOFIA PETTERSON(PROPHONE)
相変わらずのファニーヴォイスです。
あ、彼女の声って、こなかりゆに似てる…。
ポップな明るい雰囲気で気持ちいい一枚。iPod行き、決定。
■BELIE VILLE/GILLES NATUREL(CRISTAL RECORDS)
2枚組の1枚目でリックマーギッツァが参加。


Kc350065Kc350070_2

■MADRIGAL/山中千尋(澤野工房)
■BASS ENCOUNTERS
/HENRY"SKIPPER"FRANKLIN(RESURGENT MUSIC)


Kc350071Kc350072

■FAR SIDE OF HERE/BROOKLYN SAX QUARTET(OMNI TONE)
■DEDICACES
/FRANCOIS THUILLIER&PIERRE"TIBOUM"GUIGNON(NOCTURNE)
チューバとパーカッションのデュオ。
動きとキレのある優れた演奏です。要再聴。

Kc350073Kc350074

■FIRST ROMANCE/AARON PARKS(KEYNOTE RECORDS)
■VERSATILE/LAURENT COQ(CRISTAL RECORDS)


Kc350076Kc350077

■POGO/JEROME SABBAGH(BEE JAZZ)
■POGO/JEROME SABBAGH(SUNNYSIDE)
今日、ジャケ違いの重複買いに気付きました…。
これは引っ掛かるわ。


Kc350080Kc350081

■I BELIEVE/DANIEL ZAMIR(TZADIK)
TZADIKだと構えてしまうけど、普通に聴ける音楽(笑)。
って云うより、かなりいなたい。ピアノがURI CAINE。
■UP FRONT!/STEVE FISHWICK(HARD BOP RECORDS)
かなりオーソドックスで刺激は少ないけど、流麗なソロは○。


Kc350082Kc350084

■BOSSA NOVA AFFAIR
/LISA WAHLANDT&MULO FRANCEL(GLM)
英語で唄う硬めのボサ。MIND GAMESのヴォーカル。
■LUPIN THE THIRD JAZZ BOSSA&FUSION
/大野雄二(VAP)
このシリーズ、いつまでやるつもりなんでしょう。

Kc350085Kc350086

■LUPIN THE THIRD JAZZ PLAYS THE "STANDARDS"
/大野雄二(VAP)
ここまでいくと、何が何だか…。
■IN SUMMER
/PAULIEN VAN SCHAIK&HEIN VAN DE GEYN(CHALLENGE)
"THEM THERE EYES"とか、無茶苦茶可愛いやん。iPod行き~。


Kc350088Kc350089

■LIVE AT MONTMARTRE/JACKIE McLEAN(STEEPLE CHASE)
■LIFE OF A PETAL/STEFANO BATTAGLIA(SPLASCH)


今回はこの辺で。

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July 06, 2008

器量と力量

娘は器量が良いというだけで
幸せの半分を手にしていると
誰か云った意地悪なお話

これはさだまさしの"もうひとつの雨やどり"の一節。
悲しいかな、人は見た目の印象に引き摺られる事が多いです。

こと音楽に関しても「美人ピアニスト」とか「美人ヴォーカリスト」などと
ビジュアルのよさを付加価値にしているケースが多いです。
それどころか、見た目を優先して、音楽のハードルが下がったり、
本末転倒な事になったりするから始末におえません。

そんな前フリをして紹介するのもナンですが、
最近出逢った素晴らしいヴォーカリストはルックスがイマイチ。
アイスランドの歌姫、KRISTJANA STEFANSDOTTIR。

最初に聴いたのは、前にも取上げた事のある
「ME FOR YOU/KRISTJANA&AGNAR(DIMMA)」
でした。
これはジャズのスタンダードではなく、
ロックやポップスの名曲を唄ってるアルバム。
イエスの"OWNER OF A LONELY HEART"や
デュランデュランの"SAVE A PRAYER"や
ポリスの"EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MASIC"など、
選曲の良さもさることながら、彼女の伸びやかな声に魅了されました。
そのジャケ写がコレ。
Me_for_you
斜め上からのアングルとぶれのせいで顔がよくわかりません。

で、2001年の「KRISTJANA/(ICELANDIA)」のジャケット。
Kristjana
かなりふくよかな方だとわかります。
心なしかこの写真もピンボケです。
故意にやってるみたいで「何だかなー。」って感じです。
ちなみにこちらのアルバムはスタンダード中心で
ジャズヴォーカル然とした歌唱を聴くことができます。
でも、私がもしこちらのアルバムを先に聴いてたら
ファンになってないかもしれません。
巧いジャズヴォーカリストの一人くらいの印象で終わってた。
そう考えると、音楽との出会いも合縁奇縁です。

ICELANDiaってアイスランドの音楽サイトを見つけたので
KRISTJANA絡みのアルバムを他に2枚買ってみました。

Fagra_verold
■FAGRA VEROLD/SUNNA GUNNLAUGS(SUNNY SKY)
女性ピアニストのリーダーアルバムですが、
全編に渡ってKRISTJANAが唄っております。
耳馴染みのない言葉です。アイスランド語でしょうか。
透明感を持ちながらも芯のある声だなぁと感じました。

Heading_home
■HEADING HOME/SIGURDUR FLOSASON(ICELANDIA)
日本盤のみのボーナストラックで2曲参加しています。
理想的なヴォーカルとクァルテットの関係です。
僅か2曲ですが、それだけの為に買っても損はありません。


これだけ実力のある歌手にも関わらず、
あまり注目されていないのは残念な事です。
器量と力量は別物であって、純粋に音楽を聴く上では、
ビジュアルなんてどうでもいいと思うのです。


とか云いつつ、ジャケ買いをしてしまう事も多いので、
あまりエラソーな口は叩かない方がいいかな…。
Bikei

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July 05, 2008

開封祭り 7.5

【前回までのあらすじ】

未開封のCDが溜まってきて、
このままでは「ジャズファン」ではなく、
ただの「コレクター」になってしまうと思ったしほたつは
溜まった在庫を一掃すべく、開封祭り6.29を開催した。
それは一枚一枚のCDをじっくり吟味して記事にするのでなく、
1)1枚あたり2曲でOK。
2)感想文は気が向いたものだけ。
3)アルバムの良し悪しに関わらず掲載。
と云う、ライトなリスニング(いわゆる聴きながし)作戦なのであった。
しほたつは一挙に30枚のCDを消化し、
「この調子で行けばあと2回くらいで片付くな。ちょろいもんさ。」
などとタカを括っていたのであった。

----------- 8< ----------- 
 
 
Mikaifu_hakkutuしかし、そうは問屋が卸しませんでした…。
何気にCD棚を眺めていたら、
ビニールを被ったままのものが、
チラホラ埋もれてるではないですか。
腰を据えてチェックしていくと、
出るわ出るわ…。
原因はおそらく引越しです。
荷造りか荷解きの際、
未開封のCDも一緒に
片付けてしまったんでしょう。

これだけの在庫を抱えてしまっては
偽装でもしないと裁けませんな(時事ネタ)。


って事で、全く不評な企画ながら、第二弾、行きます。


Kc350046Kc350053_2

■GLEDA/STEFANO BOLLANI(STUNT)
■SOUND GRAMMAR/ORNETTE COLEMAN(PHRASE TEXT)
おっちゃん、変わらへんなぁ…。なぜはホッとしますねぇ。


Kc350054Kc350055_2

■自衛隊に入ろう/渋さ知らズ(地底レコード)
■SUBTLE TWISTER
/ACHIM JAROSHEK&PETER BROTZMANN(KONNEX)


Kc350059Kc350062

■A BOUT DE SOUFFLE/MARTIAL SOLAL(UNIVERSAL)
マーシャルソラールの映画音楽集。1960年代。
■IN&OUT/MARTIAL SOLAL& JOHNNY GRIFFIN(DREYFUS)
この顔合わせは意味不明ですね。


Kc350063Kc350064

■AILLEURS/COLIN VALLON(HAT HUT)
シリアスなピアノトリオ。
■SUMMER NIGHT/CHRIS SIDWELL(PACIFIC COAST)
どフュージョンです。JEAN FRYE SIDWELLの旦那(だと思う)。


Kc350065Kc350070

■MAD COWS SING/(STUNT)
ジャンルはジャズとクラシックの中間。
オーボエ、アルト、ヴァイオリン、チェロ+ピアノトリオ。
■WEST SIDE STORIES/LONNIE PLAXICO(PLAXMUSIC)


Kc350071Kc350077

■JAM SESSION VOL.1
/VARIOUS ARTISTS(STEEPLECHASE)
ラリーシュナイダー、マーギッツァ、クリスポッターの顔合わせ。
■BUDDHA-BAR V/VARIOUS ARTISTS(GEORGE V)
ジャズでも何でもない訳のわからないコンピもの(?)。
NAH YUN SUNが1曲入ってるだけで購入。


Kc350078Kc350079

■...CA S'FETE!/BRATSCH(NIGLO)
これまたジャズではなく、ジプシー音楽(らしい)。
なんで買ったか不明。BRATSCHは結成25年(らしい)。
■DISORDER AT THE BORDER/BENNIE WALLACE(ENJA)
ベニーウォレスのビッグバンドモノ。
昔のはっちゃけた感じがよかったなぁ…。


Kc350080Kc350082_2

■GRASSHOPPER/井上淑彦(EWE)
ソフトからハードまで。ベースの坂井紅介が凄い。要再聴。
■THE BIKINI TAPES/ATOMIC(JAZZ LAND)
やっぱりアトミックは凄い。構築と崩壊のバランス。


Kc350084Kc350085

■FLUTOLOGY FIRST DATE
/FRANK WESS&HOLLY HOFMANN&ALI RYERSON(CAPRI)
■MORNING SONG/DON MENZA(MPS)


Kc350086Kc350088

■43RD&DEGNAN/BLACK NOTE(WORLD STAGE)
現代的なバップの典型ながら、勢いがあって好ましい。
ピアノのアーク佐野はトリオで聴いてみたい。
■NEW DREAM/JEAN-MICHEL PILC(DREYFUS)
ピルクにしてはちゃんとメロディ弾いてる(笑)。


今回はやや少ない目ですが、このへんで。


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June 29, 2008

開封祭り 6.29

Mikaifuu_no_yamaまた未開封のCDが増えてきました。
自分で興味を持って買った筈なのに、
聴く気がおきなくてずっと残ってるのも。
この不良在庫(失礼!)を一気にさばくためには、
こりゃ一度、聴き捲くり大会をやるしかない…。

って事で、やります。開封祭り。

いつものポジティヴ愉悦シリーズと
コンセプト的に違うのは

1)1枚あたり2曲でOK。
2)感想文は気が向いたものだけ。
3)アルバムの良し悪しに関わらず掲載。

ってルールにしたです。
そうでもしないと数がこなせませんから。

なので、ここで載せたのんはお薦め盤ではありません。
かと云って、ポジティヴ愉悦シリーズで取上げたものより
つまらないと云う訳でもありません。
単に備忘録として纏めた記事なので
間違っても購入の目安にしたりしないでくださいね。

Kc350043Kc350046

■LIVE&LEARN/BOBBY WATSON(PALMETTO)
■A FICKLE SONANCE/JACKIE McLEAN(BLUE NOTE)


Kc350053Kc350055

■SOLITAIRE/URI CAINE(EDEL)
ソロピアノアルバム。イイカンジの壊れ方。要再聴。
■PIECE FOR MY PEACE/JOHN HICKS(LANDMARK)


Kc350059Kc350062_2

■KEEP IT TO YOURSELF/GEOFF GASCOYNE(CANDID)
ちょっとホレスシルヴァー的ないなたさ。でも面白い。
TRUDY KERRがゲスト参加で唄ってる。
■THE BEST-TOUR SOUVENIR ALBUM
/THE REAL GROUP(FEEL MUSIC&MARKETING)
ベスト盤やん…。


Kc350063Kc350064

■TIMELESS PORTRAITS AND DREAMS/GERI ALLEN(TELARC)
■NOCTURNE/CHARLIE HADEN(VERVE)
ピアノがルバルカバ。でもアルバムタイトルがコレなのでヌルい…。


Kc350070Kc350071

■JAZZ TRIO
/GORDON BECK&RON MATHEWSON&DANIEL HUMAIR(DIRE)
1972年の音源。当時の音遣いが好ましい。
■LIVE AT MCG WITH SPECIAL GUEST KURT ELLING(MCG JAZZ)
やっぱりボブミンツァの音色は肌に合わないなぁ…。
カートエリングがゲスト参加。"EYE OF THE HURRICANE"唄ってる。


Kc350085Kc350077

■MY WAY/FRANK SINATRA(REPRISE)
■THE COMPANY I KEEP/ART FARMER(ARABESQUE)
トムハレル、ジェフキーザーが参加。


Kc350086Kc350088_2

■ALL IS ONE/JACOB FRED JAZZ ODYSSEY(KNITTING FACTORY)
アコースティックな演奏とローズでエフェクタかけまくりの演奏が混然。
凄く面白い。要再聴。
■STAPLER/PHIL ABRAHAM(IGLOO)
トロンボーンのワンホーンモノ。ピアノがミッシェルハー。


Kc350089Kc350091

■HI JINX/JACK WALRATH(STASH)
半分がワンホーン、半分が2管でリッキーフォード入り。要再聴。
■INTO THE AIR II/INTO THE AIR(CRAB APPLE)
神戸のビッグアップルレーベル作品。


Kc350095Kc350096

■KAYAK/KENNY WHEELER(AN AH UM)
■STELLAR PULSATIONS/MARILYN CRISPELL(LEO)


Kc350097Kc350098

■REU DE SEINE/MARTIAL SOLAL&DAVE DOUGLAS(CAM JAZZ)
トランペットとのデュオ。やっぱりソラールは凄い。要再聴。
■BIRDWATCHER/MICHEL PORTAL(UNIVERSAL MUSIC)
これってポルタル諸作の中でも抜群の出来ではないかー。要再聴。


Kc350099Kc350104

■山/森山威男(MFC)
■LIVE ON LOVE/MARTY EHRLICH(PALMETTO)
ヌルめのサックスクァルテット。


Kc350100Kc350103

■EURIPEAN ECHOES/MANFRED SCHOOF(FMP)
1969年の録音のそーとードシャメシャなフリージャズ。
エンリコラヴァ、エヴァンパーカーなども参加。
■I LOVE YOU MORE/MARIO BIONDI(EDEL)


Kc350105Kc350106

■PLAYGROUND/守屋純子(SPICE OF LIFE)
■SO...!/NEW JAZZ TRIO(META RECORDS)
NEW JAZZ TRIOはMICHAEL ARBENZのトリオ。
ゲストを加えたセクステットで凄まじいサウンドを展開。要再聴。


Kc350110Kc350112

■帰りなむ、いざ/林英哲(KING RECORDS)
和太鼓メインだが、国籍がぼやけてくると面白くなる。
佐藤允彦、坂田明らが参加。
■LIVE AT ATHENAEUM JAZZ vol.2
MIKE WOFFORD&HOLLY HOFMANN(CAPRI)


Kc350120Kc350121

■TROPPO/MICHAEL GARRICK(ARGO)
■WHILE YOU WERE OUT.../ORANGE THEN BLUE(GM)
ORANGE THEN BLUEってこんな民族的な曲演ってたっけ?


って事で未開封CDを開け捲くった一日でした。
あと2回くらいやったら、片付くかなぁ…?
でも、おちおちしてたら、また増殖していく気がする(笑)。
今回はここまで。

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June 28, 2008

ポジティヴにジャズを愉しむ。 その14

夕方からバラエティ系のDVDをずっと観て、
ユルい雰囲気でだらだらしてたんですが、
晩飯後に急に骨のあるジャズが聴きたくなって、
今日二度目のポジティヴ愉悦シリーズに突入。
なかなか収穫のある数時間となりました。
しめしめ。


Obsolete
■OBSOLETE MUSIC/PERSONKRETS II-V-I(IMOGENA)
このアルバムはジャケットから受ける印象と中身がかなり違います。
ぱっと見て、白地にモノクロのイメージ写真はあまりにそっけない。
しかも曲名は"OBSOLETE PIECE #1"~"OBSOLETE PIECE #8"と
何やら実験的、フリージャズ的な匂いがします。
しかし、中身はリード2管+ピアノトリオの明解なジャズです。
機械的にナンバリングされた様な曲名にも関わらず、
非常に表情豊かでそれぞれキチンと顔を持った音楽。
テンションは高いけど、冷たすぎず、ヌルすぎず、
実に好ましいバランスです。


Easy_on_the_heart
■EASY ON THE HEART/JUDY WEXLER(JAZZED MEDIA)
"MOMENT TO MOMENT"を唄ってるCDを色々探してて、
最近知ったジャズ歌手です。凄く良いです。
スタンダードをしっとりピアノトリオバックに唄うタイプではなく、
ジャズクインテットのしっかりとした演奏にヴォーカルが絡む。
かと云って、躍起になって、インストに張り合うのではなく、
ヴォーカルの本分をわきまえた融け込み方なんですね。
甘すぎない大人の声質もいい。選曲も渋い。


Dreams_and_shadows
■DREAMS&SHADOWS/JUDY WEXLER(JAZZED MEDIA)
「EASY ON THE HEART」を聴いて、思わず新譜も購入。
こちらもクォリティが高いです。ってか、こっちの方が良いかも。
珍しい選曲は全てのトラックを新鮮に感じさせますし、
何よりヴォーカルとコンボ演奏の一体感が素晴らしい。
ジャズファンにもジャズヴォーカルファンにもお薦めできる一枚です。


Sugar_free
■SUGAR FREE/JASKULKE 3YO(BCD RECORDS)
ビートが重くて、泥臭いピアノトリオですねー。
黒人的な粘っこい重さではなく、のたうつ様な土臭い重さ。
ピアノはモーダルで硬派なフレーズを弾いてる感じですが、
ドラムの重さが半端じゃないんですよ。
ポーランドジャズって独特のいなたさがあるんですけど、
それとはまた違った重厚でダークな音に仕上がっています。
なかなか存在感のある演奏で面白いです。


Plunge
■PLUNGE WITH BOBO STENSON/(KOPASETIC PRODUCTIONS)
PLUNGEと云うユニットにボボステンソンの加わったアルバム。
このPLUNGEと云うバンドについてはよくわかりません。
メンバーはANDREAS ANDERSSON(SAX),MATTIAS HJORTH(B),
PETER NILSSON(DS)のトリオの様なんですが、
ネットで調べると同名のバンドが幾つかヒットしてしまいます。
ボブモーゼスとかアヴィシャイコーエンの参加したユニットやら
海外のロックバンドやら日本のポップスバンドやら、
色んなのが見つかったものの、この3人のユニットは発見できず。
ボボステンソンが参加してる時点でヌルい筈はない訳でして、
かなり輪郭の壊れたインプロヴィゼイションにまで踏み込んで
音の対話を繰り広げています。
シリアスで集中力の必要な音楽ですから、
夏場に聴くより、秋の夜長に聴いた方がよかったかも…。


疲れたので、今回はこの辺で。

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ポジティヴにジャズを愉しむ。 その13

足の捻挫もほぼ治り、ちょっと気分がいい週末。
別に取り立てて良い事がなくても、
ちょっと悪いことがあった後で現状復帰するだけで、
小さな幸せを感じる事ができる「相対的幸せ法」です。

って事で、更にジャブの様な幸せを上乗せすべく、
溜まりに溜まったCDを聴いていく事にします。


Larbre_pleure
■L'ARBRE PLEURE/NATHALIE LORIERS(DEWERF)
ナタリーロリエの2006年のアルバムです。
ピアニストとしての面はあまり表に出ていない作品で、
コンポーザー、リーダーとしてバンドをコーディネイトしてる感じ。
何しろ、ウードが入っているので、そのカラーが強いんですよ。
全体的に民族的なサウンドではありますが、そっちにも行き過ぎず、
好ましい形で聴き手の興味をそそるジャズに仕上げてます。
フロントがサックスではなく、クラリネットと云うのもポイント。


Fm_trio
■MOMENT/FM TRIO(ALTRISUONI)
正にイマドキのヨーロッパ系ピアノトリオ。
FMトリオとはおそらくピアニストのFABIAN M.MUELLERの頭文字かな。
それなりに凝った曲が並び聴いてて心地よいんですが、
音遣いはあまり厳しくないので、ちょっと刺激は薄いかな。
メンバーのやり取りもちょっと行儀正しすぎるかも。
個人的にはギリギリ及第点の作品なんですけど、
ディスクユニオンのレビューは激褒め状態なんですよね。
ま、商売だから購買意欲をそそらせれるのが目的とは云え、
「本盤のクオリティは正気ではいられなくなるほど高い」(引用)
とは思えません…。
私のストライクゾーンの方が狂ってる可能性は高いですけどねー(笑)。


Near_gale
■NEAR GALE/ALBORAN TRIO(ACT)
これまたディスクユニオンのウェブでベタ褒めしてるトリオです。
上と同じ様にイマドキのピアノトリオなんですけど、
こっちはイマジネーションが広がるし、躍動感を感じます。
どこがどう違うのか説明できませんし、ベン図では同じ円に入る筈。
でも、何かが決定的に違うんですよね。
張り詰めたテンションの中に頃合に血の気を感じると云うか…。
3曲目の"DELLE COSE NASCOSTE"はエンリコの曲かと思った(笑)。


Les_liens_du_sang
■LES LIENS DU SANG/STEPHAN OLIVA(CRISTAL)
フランス映画「LES LIENS DU SANG」のサントラ、かな。
作曲をステファンオリヴァが担当しております。
映画の音楽って事もあって、アドリブパートは殆どなく、
全33トラックの殆どが1~2分程度の演奏になってます。
やや細切れ感は否めませんが、
彼らしくないメロディアスなサウンドの中に、
彼らしい毒っ気が垣間見えるのは面白いですね。


Lars_andreas_haug
■VINTERFLOS/LARS ANDREAS HANG(CURLING LEGS)
チューバ奏者LARS ANDREAS HANGのリーダーアルバム。
前にLIVE MARIA ROGGENとのデュオアルバムで感動し、
彼のインストアルバムも聴いてみたくなりました。
それにしてもチューバーリーダーのアルバムなんて
レイドレイパーくらいしか思いつきません。
低音の聴きづらい音域でウネウネ演奏されてもツラいのですが、
そこはさすがLARS ANDREAS HANG。
完璧なコントロールでメロディアスに歌い上げております。
全編通してシリアスで厳し目のサウンド。
でもフリーキーな誤魔化しなどはなく、聴き応えは十分です。
チューバ、ベース、ドラムのトリオによる演奏を核に
曲によってはソプラノサックスやフレンチホルンが加わります。


Fredrika_stahl
■TRIBUTARIES/FREDRIKA STAHL(SONY)
キーラナイトレイばりの美しさにつられてジャケ買いしました。
内容的にはかなりオーソドックスなビッグバンドアレンジに始まり、
フォーキーなトラックやポップス色の強い曲などが入り混じる。
歌詞も英語だけではなく、フランス語やその他の国の言葉が出てくる。
作詞作曲は彼女自身の様です。
全体の纏まりがもう少しあれば聴きやすいかなぁ…。
とは云え、歌も上手だし、リラックスして聴ける一枚です。


って事で、今回はこの辺で。

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June 26, 2008

限りなく透明に近い…

SHM-CDなるモノが登場しました。
ユニバーサルミュージックと日本ビクターの共同開発による
新しい素材で作った高音質CDだそうです。
説明をそのまま転記すると…、

-------------- 8< --------------
通常のCDとは別種の液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を
使用することにより素材の透明性をアップ、マスター・クオ
リティに限りなく近づいた高音質CDです。
-------------- 8< --------------

なんだそうです。
気になったので、ネットショップで何枚か買ってみようと思ったんですが、
60年代、70年代のジャズの焼き直しばっかりなんですよね。
そんなので高音質を体験できるんだろうか…。

あまりにもそそられないラインナップで
これと云って欲しいCDはなかったんですけど、
強引に2枚をチョイスしました。


Crescent
ずっと買いそびれていた
「CRESCENT/JOHN COLTRANE(IMPULSE!)」


Corea_shmcd
比較的録音が新しそうな
「EXPRESSIONS/CHICK COREA(GRP)」


しかし笑ったのは帯の注意書き。
Tadashi_gaki_2
聴き苦しさもハイグレードなのかもしれません。


盤面はこんな感じで普通のCDとあんまり変わらないかも?
Hmcd


で、実際の音はどうかと云いますと…、
あんまり変わらない気もしますし、
なんか良いような気もする…。
うーん、気のモン、気のモン。

って云うか、同じモノを従来のCD比較しないと、
わからないですよね。

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June 02, 2008

記憶の中に響く音楽。

CASKでカイピリーニャを呑んでて、
ふと昔を思い出しました。

凄い頻度で難波のやかたmildに通ってた頃。
自分なりに色々聴いてたつもりでしたが、
やかたで聴くジャズは知らないモノばかり。
何を聴いても新鮮でした。
気に入ったレコードがあると、アルバムタイトルをメモし、
マスターに自転車を借りて、近くのワルツ堂に走る。
ジャズを聴くのが楽しくて仕方なかったです。

偏った意見ですので、聴き流して欲しいのですが、
ライヴはジャズの面白さを感じるにはベストですけど、
耳を育てるのは絶対にレコードやCDだと思います。

別にライヴを否定してる訳ではなくて、
ライヴはいくら頑張っても週に数時間しか聴けないし、
音は空中に消え去り、二度と捉える事ができない。
ホントに音楽が好きなら、それでは気が済まないと思うのです。
それに印象を理解に変える為には記録された音を
何度も聴くことも必要だと思います。
きっとそれが新たな興味を生み、耳を肥やしていくんだと思う。
ジャズは瞬間芸術だって云うのはある意味正しいですが、
別にリスナーが瞬間でお付き合いする必要はない訳でして。
反復して聴きながら、瞬間の驚きを再認識する事だってできます。

酔っ払ってるので話に纏まりがなくなってきました。
この辺でクダを巻くのはやめます。


CASKを早めに切り上げ、急に聴きたくなったのが、
昔、アホほど聴いていたレコード。
久しぶりに聴いても、やっぱりいいなぁ…。
懐かしい、とかじゃなくて、多感だった頃の耳に戻った感じ。

Three_for_all
■THREE FOR ALL/PHIL WOODS(ENJA)

Mcrae_as_time_goes_by
■AS TIME GOES BY/CARMEN McRAE(VICTOR)

Zoot_in_a_sentimental_mood
■IN A SENTIMENTAL MOOD/ZOOT SIMS(PABLO)

Ella_and_oscar
■ELLA AND OSCAR/(PABLO)


気が付くと、全部ドラムレスやん。
しかもやかたmildに通う前に聴いてたLPばっか。

やっぱりただの回顧趣味だったか…(笑)。

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May 31, 2008

ポジティヴにジャズを愉しむ。 その12

外はしょぼしょぼと雨が降ってます。
こんな日はやっぱりジャズでしょ(笑)。


Kc350074
■STILL HERE/SOFIA PETTERSSON(CONNEXION)
外人の歳はわかりにくいですが、
ジャケットを見る限り、そんなに若くはない筈。
でも、声は無茶苦茶可愛いです。
今年の始めに「SLOW DOWN」ってアルバムを聴いて
気に入ったヴォーカリストです。その紹介はコチラ
誰かに似てるって書き方はできるだけ避けてるんですが、
傾向としてはリッキーリージョーンズのもうちょいジャズ寄り。
とは云え、ど真ん中のジャズではなく、フォーキーな香りも強い。
全曲オリジナルで曲によってはストリングスも入ります。
個人的には「SLOW DOWN」の方が好みですが、
このアルバムもなかなか面白いです。


Kc350075
■ESPERANZA/ESPERANZA SPALFING(HEADS UP)
もろジャケ買いです。
小生意気な笑みが堪らないですね。
この人、唄うベーシストです。
それにもそそられるでしょ。
初っ端、ナシメントの"PONTA DE AREIA"で惹きつけておいて、
オリジナルをじっくり聴かせる流れです。やるじゃないかー。
全体的にブラジル色が強いんですが、
演奏のアプローチはジャズ的だし、
殆どギターが入ってないので、響きもジャズに近くなる。
この手の音楽はジャズの棚に入れるか、
ブラジル音楽の棚に入れるか、迷うところです。
ボサノヴァの様な軽やかなブラジル音楽も好きですが、
ガッツリ音楽的満足も味わえるブラジル音楽も魅力的だなぁ。


Kc350080
■SLOW DRAG/DONALD BYRD(BLUE NOTE)
バーCASKで気になるアルトサックスが流れてたので
マスターに訊ねたら、このアルバムでした。
リーダーはトランペットのドナルドバードです。
そして、アルトサックスはソニーレッド。
このぶっきらぼうな、さして流暢とは云えないアルトは
きっと極めて少数派の胸を揺さぶるテイストがあります。
昔、ソニーレッドのリーダーアルバム、
「IMAGES/(LAZZLAND)」や
「OUT OF BLUE/(BLUE NOTE)」を聴いた時には
その良さに気付かず、スルーしてた様な気がします。
温故知新じゃないけど、偶には昔のジャズを聴くのも吉です。
ソニーレッドってリーダー作は少ないですが、
ドナルドバードと何枚かのアルバムを残してますね。
調べてみたらこの「SLOW DRAG」はその最終作品らしい。
内容的には当時のブルーノートの売れ線のサウンド。
"ウォーターメロンマン"っぽい曲があったり、
"サイドワインダー"っぽいリズムパターンが出てきたり、
かなりニヤニヤしてしまう内容です。


Kc350097
■DEMON'S DANCE/JACKIE McLEAN(BLUE NOTE)
ついでと云っては失礼ですが、
買いそびれていたブルーノートの気になるアルバムを
何枚か買ってみました。
ケッタイなジャケットでイカツイ内容を想像してましたが、
割とメインストリームなハードバップです。
とは云え、マンネリ化した古いサウンドから
少なくとも半歩は脱却した音が構築されてます。
「HALF STEP BEYOND」です(笑)。
なぜか録音はあまり良くありません。


Kc350098
■STRETCHING A PORTFOLIO
/KARL-MARTIN ALMQVIST(PROPHONE)
KARL-MARTIN ALMQVISTの今年2月の録音。
いかつい顔のおっちゃんなので
如何にも猛烈に吹き捲るタイプっぽいですが、
意外な事に知的です(失礼)。
一番熱い"SURVIVAL INSTINCTS"でも抑え気味。
個人的にはもうちょっと燃えて欲しい気もしますが、
勝手に外見で判断してるだけですね。はい。


Kc350099
■ON IMPILSE/LEIGH CARRIAGE(SELF-PRODUCE)
ポジティヴ愉悦その4でも取上げた歌手のライヴ盤。
やっぱり声が澄んでいて、ライヴでも変わらず美しい。
狭義のジャズテイストは薄めですが、
伸びやかにフェイクする歌唱は凡百のジャズシンガーよりも
遙かにジャズ的面白みに溢れてます。


今日はこんなところです。

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May 26, 2008

西山瞳トリオ in DOXY 25th May 2008

名古屋のDOXYへ西山瞳トリオを聴きに行きました。
今回のトリオはギター入りドラムレス。
メンバーは西山瞳(pf)、馬場孝喜(g)、坂崎拓也(b)です。
ドラムレスは好きなのでどんなサウンドになるのか興味深々でしたが、
予想を上回る良質の演奏を楽しむことができました。

何よりも互いの音を聴き合い構築していく感じがよかったです。
西山さんのピアノソロもいつものトリオのパワーと対峙する事から解放され、
伸びやかなフレーズが鍵盤の上を駆け回ってました。
それから馬場さんのギターの歌うこと歌うこと!
あの難しい曲であそこまでわかりやすくメロディアスなアドリブを
次から次へと繰り出していくのは凄いです。
以前、高槻ジャズで一度だけ聴いたんですが、
その時は抒情的なボサノヴァ演奏だったので、あまりの違いにびっくり。

ギター入りを前提で作った新曲の出来は素晴らしかったです。
新譜にも入るらしいので今から楽しみですね。
また"IN THE NIGHT WATCH"の昨夜のヴァージョンは非常に面白かった。
フォームやメンバーの違いで様々な味わいのでる隠れた名曲だと思います。

8月にもこのトリオで名古屋に来るらしいので
絶対に行こうと思います。

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May 25, 2008

ポジティヴにジャズを愉しむ。 その11

今日は最初に強烈なのを聴いてしまったので、
その後が物足りなくなってしまいました。
音楽って出会う時の聴き手の状態にも大きく左右されますね。
だから私はその時の気分でお気楽な感想は書けても
絶対的自信のある批評など、よー書きません。


Kc350024
■AMP STRINGENCY
/UNIVERSE OF AMP(META RECORDS)
日曜日の昼下がりに聴く音楽ではありません。
ピアノのMICHAEL AEBENZを目当てに買ったところ、
予想通り強烈な尖がり具合、壊れ具合で大満足。
ここんとこ、ストリングス入りのアルバムを
何枚か取上げておりますが、
その中でも一番私のツボに嵌りました。
VEINのトリオと同じメンバーに弦が3本入る編成。
音楽性はモロVEINと同じです。


Kc350025
■LIVE AT BIRDLAND/KELLEY JOHNSON(OASIS)
ヴォーカルのKELLEY JOHNSONの2003年のライヴ盤。
いきなりモーダルな演奏が始まり何事かと思ったら
"HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON"。
この曲をアップテンポで演るのも珍しいですね。
ケリージョンソンのヴォーカルも素晴らしいんですが、
トランペットのソロの切れ味がよくパーソネルを見たら、
イングリッドジャンセンでした。
彼女のトランペットを聴くの、久しぶりな気がする。


Kc350023
■BLUES TWILIGHT/RICHARD BOULGER(B-1 MUSIC)
トランペッターRICHARD BOULGERの2005年の録音です。
紛う事なき正統派ニューヨークジャズです。
音の切っ先は打製石器の様。
尖ってるもののザラザラした感じがあって
切り口が痛むような突き刺さり方をします。
熱気のある音楽で心地よいです。


今日は色々聴いたんですが、
一枚目でハードルが上がってしまいました。
少なめですが、この辺で。

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May 24, 2008

ポジティヴにジャズを愉しむ。 その10

とうとうポジティヴ愉悦も10回目です。
適当にユルい感想を書いてるだけなので、
スルーされがちなシリーズでありますが、
意外とこのblogのアイデンティティだったりします。

手当たり次第に取上げてる様ですが、
実はこれでもチョイスしてるんですよ。
まあ、評価基準はユルいですけど。

って事で、今回も行きます。


Kc350001
■STRINGS REVISITED
/JUHANI AALTONEN&HENRIK OTTO DONNER(TUM)
テナーのJUHANI AALTONENと
指揮者のHENRIK OTTO DONNER名義のアルバム。
編成はテナーサックス+ベース+ドラムス+室内楽団。
このストリングスの響きが実にシリアスで良いんですよね。
ヌルさや甘さは欠片もありません。
ジャズとクラシックの融合って、場合によっては、
情けない作品に仕上がったりする事も多いですけど、
これは実に魅力的なバランスを持った作品だと思いました。
ライナーを読むと同じ顔合わせで1976年に
"STRINGS"ってアルバムが作られていたみたいです。
それも聴いてみたいなぁ…。


Kc350002
■MIND GAMES PLAYS THE MUSIC OF
STAN GETZ&ASTRUD GILBERTO(GLM)
ヴォーカルのLISA WAHLANDTが魅力的な
MIND GAMESのアルバム。
ボサノヴァを取上げるのに、
ゲッツとアストラッドジルベルトの名前が出てくる時点で
ユルい企画っぽいですけど、内容は…、
イイカンジにユルいのです。
けどそれなりにしっかりとしたサウンドなので
単なるイージーリスニングではありません。
本場のサウダージはないですけど、
ヨーロッパの洗練された音作りとボサノヴァって
確かに相性はいいんですよねー。


Kc350003
■BLOW UP
/RICHARD GALLIANO&MICHEL PORTAL(DREYFUS)
ガリアーノとポルタルの1996年の音源です。
初っ端のバスクラとアコーディオンによる
"MOZAMBIQUE"を一聴した瞬間から
ヨソで聴いた事のない音楽が繰り広げられます。
それほど聴いた記憶のないアルバムでしたが、
久しぶりに引っ張り出してくると無茶苦茶新鮮。
ポルタルの曲、ガリアーノの曲の他に
ピアソラとパスコアールが取上げられてます。
個人的には民族色の薄いポルタルの曲に
このデュオの面白みを感じます。


Kc350004
■CITE DE LA MUSIQUE/DINO SALUZZI(ECM)
今度はバンドネオンでディノサルーシを。
ベースはマークジョンソンで、
ギターは息子のホセサルーシ。
アルゼンチンタンゴの様な元々民族的な音楽が
そのカラーを失わないで、ここまで高度な音楽に
昇華する事自体、凄いと思います。
"INTRODUCCION Y MILONGA DEL AUSENTE"が
凄くいいです。


Kc350005
■A NIGHT IN CLAREMONT/DENA DEROSE(VEGA)
ディナディローズのアルバムはどれも好きですけど、
このアルバムはどなたにもお薦めできるクォリティです。
個人的に幾つかの録音に参加しているドラムの
マットウィルソンのガサツさが気になってました。
このアルバムのドラムはアキラタナ。繊細です。
デイヴエリスのテナーもプラスに働いています。
自然体で唄うディナディローズの良さが全面に出てます。
うん、良いアルバムだ。


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May 23, 2008

ポジティヴにジャズを愉しむ。 その9

電車に乗っててもiPodで音楽は聴いてますし、
パソコンやりながらでも常にiTuneが立ち上がってます。
けど、ちゃんと聴く姿勢になってステレオで聴くのとは
やっぱり違うんですよね。

って事でポジティヴ愉悦第9弾です。


Kc350094
■ACTION ACTION ACTION
/JACKIE McLEAN(BLUE NOTE)
ホントのタイトルは「ACTION」なんですが、
ジャケットの印象が強いので、
私の中では「ACTION ACTION ACTION」。
この時代のジャッキーマクリーンって
ひたすらカッコイイと思います。
あのぶっきらぼうな吹き方で尖がった曲を吹き捲る。
今のジャズのクールさとも違う肌触りなんですよね。
このアルバムはピアノの代わりに
ボビーハッチャーソンのヴァイブが加わってるのがミソ。
印象的なサウンドに仕上がっています。
このCDはヴァンゲルダーによって2003年に
リマスタリングされたモノです。
どう違うのか聴き比べてないのでわかりませんが、
なんとなくありがたみがあります(笑)。


Kc350096
■PHRASEN/JOACHIM KUHN(RADIO FRANCE)
やっぱりヨアヒムキューンは凄い。
普通のピアニストを100としたら、彼は天才ですわ。
でもこのアルバム、人にはお薦めできません。
一般的にはジャズの分類に入らないと思われます。
完全に現代音楽の室内楽です。
ピアノ+弦楽四重奏の編成だし…。
8曲中7曲がヨアヒムキューンの作曲で、
残る1曲はフランソワクープランのミサ曲(かな?)。
クラシックファンでジャズファンで現代音楽OKの人なら
愉悦の極みだと思います。ってターゲット、せま。


Kc350097
■灯/NEW YORK UNIT(WHAT'S NEW)
ドラムの中村達也のニューヨークユニットによる
良質のバラッドアルバム…、なんですが、
「えー、これがハンニバルマーヴィンピーターソン~?」
って感じの大人しいトランペットにビックリします。
あの猛烈なハンニバルを期待すると、
腰砕けになり、肩透かしを喰らわされ、膝が笑う事でしょう。
しかし、全体としてはオーソドックスながら良い演奏だと思います。
ややリチャードデイヴィスのベースがのたーっとしてますけど。


Kc350098
■HANNIBAL IN BERLIN/(MPS)
って事で、やっぱりハンニバルはこうじゃないと!
圧倒的なパワーで猛烈に吹き捲るラッパ。
たとえ単純なフレーズの反復であったとしても
一音一音にエネルギーが無駄に注入されてるから
何だか知らないけど昂奮するんですね。


Kc350099
■BIG CITY IS FOR ME/ARIANE JACOBI(NRW)
野獣の次は美女で。
オーソドックスなアレンジの演奏をバックに
ハスキーヴォイスでスウィンギーに唄ってます。
ジャケ写を見て、もう少し新しいサウンドを期待してたんですが、
やや懐古趣味的なスタイルでありました。
それはそれでニュートラルな気持ちで聴けば
十分楽しめるアルバムです。


Kc350100
■I LIKE IT HERE/DIANE HUBKA(SSJ)
「HAVEN'T WE MET?」を7~8年前に聴いた時、
さりげなく良いヴォーカリストだなぁと思って
それなりに気にしながら新譜が出る度に買ってたんですが、
来日アルバムが出るくらい人気があったんですね。
ライヴ盤と云う事でやや粗いところもありますが、
やっぱり彼女らしい爽やかな色気が漂ってて、
気持ちの良い歌の数々であります。


Kc350101
■BLAUE AUGEN/JAZZINDEED(ACT)
しごく普通のアルバムが続いたのでちょっとケッタイなのを。
ジャズとしてはOB気味のアルバムを作らせたら
ACTレーベルの右に出るものはいないでしょう(笑)。
とか云いつつ、このアルバムはそんなに変でもないかな。
前に「DON'T TOUCH MY ANIMALS」ってCDを取上げましたが、
そのMICHAEL SCHIEFELの参加するユニットがJAZZINDEED。
割とノーマルなアルトサックスのワンホーンカルテットに
MICHAEL SCHIEFELの声が乗っかってくると
何か不思議なユルさが加味されるんですよね。
あんまりちゃんと唄ってる曲はなくて、
肩の力の抜けたスキャットが中心です。
声質は繊細で女性ヴォーカルに近い感じがあります。


そろそろ眠たくなってきたので、この辺で。

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May 20, 2008

ポジティヴにジャズを愉しむ。 その8

いつもは週末にお届けしているポジティヴ愉悦シリーズですが、
近所のCASKで引っ掛けて帰ってきたら、
妙にジャズが聴きたくなってLP棚に手を伸ばしてる自分。
ちょっと懐メロ気分だったりして。


Kc350070
■THE SHAPE OF JAZZ TO COME
/ORNETTE COLEMAN(ATLANTIC)
英語タイトルよりも邦題の「ジャズ来るべきも」の方が
しっくりくる人も多いかもー。
当時の問題作として語られる事の多いアルバムですが、
オーネットコールマンの曲はどれもわかりやすくて、
艶かしく色っぽいメロディラインは実に魅力的。
"淋しい女"なんて名曲中の名曲ですよね。
"PEACE"のチャーリーヘイデンのベース、無茶苦茶ええやん。